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2010年2月28日 (日)

サバンナの風に聴く(7) BIG FIVE

アフリカでサファリをしていると、「Big Five」という言葉を耳にします。

Big Fiveとは「ライオン」「ゾウ」「サイ」「バッファロー」「ヒョウ」の5つの
動物のことを指しています。

「キリン」や「カバ」が入っていないことから、Big Fiveが「大型の動物」を
意味するものではなく、また、サバンナでは見ることが珍しくはない
「ゾウ」や「バッファロー」が入っていることから、「なかなか見られない
動物」という意味でもありません。

Big Fiveとは、「五大動物」という意味なのです。
これはかつて「サファリ」が「ハンティング(狩猟)」を意味していた頃の
名残りで、その対象として「大物」とされた5つの動物を意味します。

もちろん、今は野生動物をハンティングすることは厳しく禁止され、
「サファリ」とは「動物を見ること」を意味しています。
(もともと、「サファリ」とはスワヒリ語で「旅」という意味です) 

【Big Five No.1 ライオン】
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ライオンのオス(ケニア・マサイマラ国立保護区)

Big Fiveの中でもダントツの人気なのが、このライオンでしょう。

まさに百獣の王の名に相応しく、特にオスライオンは何度会っても
その堂々たる風格、美しさに見とれてしまいます。

特に早朝や夕方の斜光の中では、たてがみが柔らかな光を含み、
とってもフォトジェニックになります。

ただ、サファリでオスライオンに出会うチャンスは決して多くはなく、
滞在期間中に一度も出会えなかったこともありました。

また、たとえ出会っても…

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ゴロ~ン(ケニア・マサイマラ国立保護区)

「百獣の王が、そんなコトで良いの?」と思うような、こんな姿に
出会うこともよくあります。いや、むしろ、その方が多いかも…。

【Big Five No.2 アフリカゾウ】
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アフリカゾウ(ケニア・サンブール国立保護区)

動物園でも馴染みがあるゾウですが、広いサバンナの中で見る
野生のゾウには、やはり野生の風格があるように思います。

サバンナで、一頭で悠々と歩いている、ひときわ大きなゾウに
遭遇することがあります。これはおとなのオスで、その姿は
まさに「陸の王者」。一頭だけでも、圧倒されるほどの迫力です。

いっぽう、ゾウの群れに出会うこともあります。

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アフリカゾウの群れ(ケニア・アンボセリ国立公園)


群れを形成しているのはメスと小さな子供たちが中心。
群れは母系家族で、、祖母、母、娘と子供たち…といった構成です。
オスは成熟すると群れを離れ、単独で行動するようになります。

ゾウの足の裏側は柔らかく、歩いていても足音がしません。
こんなに巨大な動物が、サバンナを無音で歩いていく光景は、
見ていてもとても不思議なものです。


【Big Five No.3 クロサイ】
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クロサイ(ケニア・マサイマラ国立保護区)

立派な角が特徴のサイも、サファリで人気がある動物です。
その立派な角を持つがゆえに、ハンティングの対象となり、
野生のサイは個体数が激減してしまいました。

野生のサイはアフリカだけでなく、アジアにも分布しています。
アフリカで見られるサイは「クロサイ」と「シロサイ」の2種類で、
「Big Five」でのサイは「クロサイ」を指しているようです。

ただ、クロサイはシロサイに比べると個体数が3分の1程度と、
遭遇する確率が非常に低く、私自身もこの10年間で数回しか
出会ったことがありません。

そのため、サファリでは「Big Five」を拡大解釈し、私の場合は
シロサイに出会えたらカウントの1つとするようにしています。

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シロサイ(ケニア・ナクル湖国立公園)

「シロサイの方がクロサイよりも野生の個体数が多い」とはいえ、
シロサイも個体数が多いというわけではなく、また角を目当てに
未だに密猟が絶えないことから、絶滅の危機にあるという点は
クロサイと同じ状況です。

「クロサイ」と「シロサイ」、その名前の由来には面白い逸話が
あるのですが、それはまたの機会にお話することにしましょう。

【Big Five No.4 バッファロー】
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アフリカンバッファロー(ケニア・ナクル湖国立公園)

バッファローは、サバンナでも比較的よく見られる動物です。
大きな群れで生活をしており、私自身も数百頭はいるだろうと
思われる群れに遭遇したことがあります。

サバンナでは、決して珍しい動物ではありませんが、巨大な体と
特徴的な角のためか、ハンティングの際の「Big Five」とされて
いたようです。

このバッファロー、実は「サファリのときに最も気をつけなければ
ならない動物のひとつ」に挙げられています。
「ウシの仲間だから」と思って不用意に近付くと、闘牛のごとく攻撃を
してくるからです。

クルマでサファリをしている時は、それほど危険ではないのですが、
ナクル湖国立公園のように、クルマから出て撮影しているときに
バッファローにバッタリ出会うと、かなり緊張します。

実際、チーターやヒョウではバッファローを仕留めることは難しく、
ライオンでさえも、反撃されると命を落とすことがあるようです。

そんなバッファローですが、湖畔で水浴びをしたり、サバンナで
草を食む姿はとてもノンビリしていて、表情豊かな動物です。

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なんだよー、怖がるなよー (ケニア・マサイマラ国立保護区)

その表情の豊かさゆえに、バッファローに出会うと、ついつい
写真を撮るのに時間を費やして、長居をしてしまうのです。

【Big Five No.5 ヒョウ】
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ヒョウ(ケニア・マサイマラ国立保護区)

「Big Five」最後のご紹介はヒョウです。

いわゆる「ヒョウ柄」の美しさだけでなく、毛並みも美しいことから、
ヒョウもハンティング対象の「大物」とされていたのでしょう。

ヒョウはよくチーターと間違われますが、よく見ると体格も模様も
だいぶ違うことがわかります。
(ヒョウとチーターの違いについてはコチラをご覧下さい!)

ヒョウはサファリで見つけにくい動物のひとつ。
見晴らしの良い草原にいるライオンやチーターとちがい、木登りが
得意なヒョウはブッシュの中や、木の上にいることが多いためです。

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木の上から周囲を眺めるヒョウ(ケニア・ナクル湖国立公園)

見つけにくいぶん、またその美しい姿がゆえに、出会えたときは
非常に嬉しいもので、もう夢中でシャッターを切ってしまいます。

しかし、猫にもっとも近い(?)のもこのヒョウで、とっても気まぐれ。
見つけても、ふいっと姿を消してしまったり、逆にいつまでもそばに
いてくれたり…それがまた、ヒョウの魅力なのかもしれません。

「Big Five」のそれぞれの動物たちについては、またの機会に詳しく
お話しようと思います。今回は、「Big Five」に登場する動物たちの
簡単なご紹介、ということで…

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サバンナの風の中で…

Big Five

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