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2010年2月 2日 (火)

サバンナの風に聴く(6) サバンナデザイン

勤め先の同僚のE子さんが、最近気になって仕方がありません。

あ、いや、「実は片思いの女性で…」などといった色恋のハナシでは
まったくないのですが…

気になるのは、彼女のバッグなのです。

そのバッグが、コレ。

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E子さんの気になるバッグ(本人の承諾を得て掲載しています)

どうしてもこのバッグに目が行ってしまうのです。

ある日、彼女のバッグをじーっと見ていたら、不審に思われたのか
「どうしたんですか?」と聞かれてしまいました。

「それ、アミメキリンだよね」

そう呟く僕に、彼女の目が点になってしまったのは言うまでもありません。

彼女自身も、その柄が「キリンの模様」であることは知っていたでしょうが、
そこでいきなり「アミメキリン」と言われたら、「???」となるのは当然です。

ふつうは、女性の持ち物に何か言う場合は、「それってカワイイね」とか、
「似合っているね」とか、まずそう言うのが礼儀というものですから。

そんな感じで、動物写真を撮っている者の宿命(?)なのか…
彼女のバッグに限らず、街を歩いていても、動物がモチーフになっている
モノを見かけると、どうしても反応してしまう私です。

よく観察をしてみると、周囲には「動物柄」がけっこうあるものです。

私のネクタイにも…

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なんと、キリンとゾウとライオンとヒョウ(?)の運動会です。

こうした、動物そのものをモチーフとしたデザインも良いのですが、
E子さんのバッグのように、動物の「模様」をデザインに配したものが、
私には気になるのです。


動物の模様といえば、代表的なのは「ヒョウ」「ゼブラ」「キリン」でしょう。

「ヒョウ柄」は、動物柄の中でもっともポピュラーな柄かもしれません。
googleで「ヒョウ柄」を調べてみると、なんと「ヒョウ柄専門店」なるものが
存在するほどです。

「ヒョウ柄専門店」には、どんなモノがあるのか調べてみると…

衣類、バッグはもちろんのこと、財布、ブーツ、クッション、各種カバー、
果てはカーテン、さらに驚いたのが「イヌ用の服」まで!!

イヌにヒョウ柄の服を着せて、いったいどうするんだろうか?
ネコにヒョウ柄の服を着せるなら、まだわかるんだけど。
…などと、個人的には思うのですが。

気付いたのは、ヒョウ柄のものには「男モノ」がほとんど無いこと。
ヒョウは女性的なイメージが強いモノなのでしょうか?

しかし、ヒョウ柄を眺めていると、「ん?これがヒョウ柄?」と思える
デザインもあったりします。本物のヒョウは、こんな柄なのです。

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これが本物の「ヒョウ柄」です。(ケニア・マサイマラ国立保護区)

確かに、とても美しい柄です。
柄だけでなく、ヒョウはその毛並みも他の動物に比べて艶やか。
そんな美しさに加えて、しなやかな動きから、ヒョウは「野生的」な
女性美の象徴として、女性に人気なのかもしれません。

しかし、その美しさゆえにヒョウも乱獲され、数も激減しました。
今はヒョウもワシントン条約で取引が規制されており、もし本物の
ヒョウの毛皮の衣類などが売っていたら、それは違法な物です。

さて、動物園に行ってヒョウの撮影をしていると、大人でも子供でも
ヒョウを指して「あ、チーターだ!」と言う声を耳にします。

大きさが似ているから、間違ってしまうのでしょうけれど…
ヒョウとチーターでは体格が違うし、模様も異なります。

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チーターの模様は「ドット(点)」 (ケニア・マサイマラ国立保護区)

ヒョウとチーターの違い、わかりますか?

ヒョウに比べるとチーターは顔が小さく、脚も細く小さめです。
全体的に軽快な体型で、サバンナを高速で駆け抜けるための体に
なっているのです。ちなみに、チーターは木登りはしません。

いっぽうヒョウは木の上にいることが多いので、特に脚が太くて
大きいのが特徴。木登りに適している体格になっています。
全体的にガッシリとした体つきで、狩った獲物を口に咥えて、
木の上まで引き上げるほどの力を持っています。

ちなみにチーターはツメが固定されており、ネコのように出し入れ
することができません。これも「速く走る」ための特徴の1つです。

チーターも、たいへん美しい動物なのですが、毛皮の美しさでは
やはりヒョウにはかないませんね。


さて、次は「ゼブラ柄」です。ゼブラ…つまり、シマウマですね。
「白」と「黒」という対極的な色の縞模様は、とても美しいものです。

ゼブラ柄も、衣類から財布、ベッドカバーまでいろいろとありますが、
さすがに「イヌの服」は見当たりませんでした。

さて、本物のゼブラ柄ですが…実は大きく分けると2種類あります。

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グラントゼブラ (ケニア・マサイマラ国立保護区)

グラント・ゼブラはケニアでも赤道以南にいるシマウマで、
現地ではいちばん多く見かけるシマウマかもしれません。

グラント・ゼブラの縞模様は太いのが特徴です。

いっぽう、ケニアの赤道以北で見かけるシマウマはコチラ。

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グレビーゼブラ(ケニア・サンブール国立保護区)

グレビーゼブラはシマウマの仲間では最大の種です。

グラントゼブラに比べると、縞模様が緻密で美しいのが特徴。
その美しさゆえに毛皮目的の乱獲が続き、その個体数もやはり
激減してしまいました。

ケニアのサンブール国立保護区やメルー国立公園へ行った時は、
このグレビーゼブラの写真を撮るのが楽しみの一つなのですが、
マサイマラ国立保護区に行けば、いくらでも会えるグラントゼブラと
比べると、グレビーゼブラと遭遇する頻度は大変少なく、まったく
出会えない時もあるほどです。

その美しさゆえか、動物園にはグレビーゼブラがいることが多く、
また衣類などの「ゼブラ柄」も、グレビーゼブラのような細く緻密な
デザインが多いように思います。

ちなみに、シマウマの縞は「黒地に白」か?「白地に黒」か?
どちらだかわかりますか?


さて、最後に「キリン柄」です。

「ヒョウ柄」「ゼブラ柄」に比べると、「キリン柄」は少ないようですが、
幾何学的で大柄な模様ということで色を付けやすいためか、
キリン柄は衣類よりもバッグの柄に使われることが多いようです。

キリンの模様には大きく分けると2タイプあります。
よく見かける「キリン柄」はこちらのタイプ

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アミメキリン (ケニア・サンブール国立保護区)

アミメキリンは、グレビーゼブラと同様にケニアの赤道以北の
キリンです。その名のとおり、網目のような模様が特徴です。
茶色の面が大きいぶん、よく映える模様で美しいですね。

いっぽう、こちらはマサイキリンです。

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マサイキリンの親子 (ケニア・マサイマラ国立保護区)

マサイキリンは、木の葉のような模様が特徴。
アミメキリンの模様に比べると、やや散漫な模様ですね。

「キリン柄」といった時に、このマサイキリンの柄のものは
ほとんど見かけません。柄が散漫で、デザインしにくい…
というのがあるのかもしれません。

個人的には、アミメキリンよりもマサイキリンのほうが好きです。
アミメキリンは、あまりにも「完成度が高い」模様の感じがして、
確かに美しいのですが「出来すぎだなぁ」と思ってしまいます。
マサイキリンのほうが、自然な感じで(?)落ち着くのですね。

さて、どうでしょう。

街にはけっこうたくさんの「サバンナデザイン」があるワケですが、
それらを見て「あ、グレビーゼブラだ」「これはアミメキリンだ」と
見分けられたら、それで貴方もちょっぴり「サバンナ通」ですね。

私は今日も、街でサバンナデザインを見つけては、「あー、ケニアへ
帰りたいなぁ…」と、望郷の気持ちに駆られるのでありました。




 

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コメント

先日、私のバッグbagがキリン柄ということを初めて知りましたsign03 しかもアミメキリン・・・
だいぴんさんの言うとおり、そのとき目が点でしたが|゚з゚) このブログを読んで、何気なく買ったコノ会社バッグが、なんだかお気に入りheart01の1つになりましたupup
そういえば、動物園に久しく行ってないなぁ~

週末にでも行って来ようかなriceball
ヒョウとチーターの違い、難しいですね~sweat01

投稿: E子 | 2010年2月 2日 (火) 22時01分

E子さん

コメントありがとうございました!

「アミメキリン柄」と知って、さらにそのバッグに愛着がわいたのであれば、それまた嬉しいことです。

週末はぜひ、動物園へ!

千葉市動物公園には、アミメキリンがいますよ。そのバッグを持っていって、アミメキリンに見せてあげましょう。

お友達になれる…かも!?

投稿: だいぴん | 2010年2月 2日 (火) 22時39分

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