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2010年3月 7日 (日)

サファリへ行こう(1) サファリのいろいろ

これまで、主に「サバンナの風に聴く」シリーズの中で、ケニアで撮影した
動物や風景の写真をいくつかご紹介してきました。

そんな写真をご覧になった方から、「実際に動物を見に行く時の様子を
教えてください」というご要望をいただきました。

そういえば…私がどんな風にケニアで写真を撮っているのか、現地での
様子はご紹介していませんでした。

ということで。

ケニアへ動物を見に行くときの様子などを、これから数回に分けて
ご紹介しようと思います。

…とは思ったものの、私自身は現地で動物写真ばかり撮っているので、
現地での様子を撮った写真があまりにも少ない!

そんなワケで、この「サファリへ行こう」シリーズでは、私が主催している
ツアーにご参加いただいた皆様から提供いただいた写真も織り交ぜながら
ご紹介していこうと思います。
(コメントに(※)がある写真が、ご提供いただいた写真です)

さて、「サファリ(Safari)」という言葉をご存知でしょうか。

「サファリ」とは、ケニアをはじめとする東アフリカの国々の公用語である
スワヒリ語で「旅、旅行」という意味です。

かつて、アフリカがヨーロッパ諸国の植民地だった頃は、野生動物は
ハンティング(狩猟)の対象となっていました。その頃「サファリ」といえば
「ハンティングの対象となる動物を探すこと」を意味しましたが、現在では
「観察する動物を探すこと」を意味しています。

P9110051
【サファリカー】屋根が開くワンボックスのバンでサバンナを走ります。

ケニアでのサファリの起点は、首都ナイロビです。
フラミンゴの大群で有名なナクル湖国立公園までは、約3時間半。
キリマンジャロを背景にするアンボセリ国立公園までも、約4時間。
野生の王国マサイマラ国立保護区までは、ちょっと遠くて約6時間。
たいていの場合は、ナイロビからサファリカーで目的地へ向かいます。

ナイロビから動物保護区に向かう幹線道路は舗装が行き届いており、
途中までは快適なドライブが続きますが…

R0011500
ナイロビからしばらくは、舗装されている幹線道路を走ります
(ナイロビ郊外の幹線道路~サンブール国立保護区に向かう途中)


幹線道路から外れ、動物保護区に近付いていくと舗装が途切れて、
砂利道の悪路に一変します。

R0011521
幹線道路から外れると、サファリカーは悪路を疾走していきます。
(サンブール国立保護区へ向かう道路)


もっとも、どの動物保護区へ行くにしても悪路を走っていくのかというと
決してそんなことはなく、ナクル湖国立公園の場合は悪路は一切なく、
マサイマラ国立保護区へのルートも整備が進んでいて、悪路区間は
だいぶ短くなりました。

向かう動物保護区によっては体が左右に揺さぶられるような極悪路を
抜けることもありますが、それもまたケニアの大地を走る醍醐味です。
ちなみに、これまで私のツアーに参加された方で「車酔い」になった人は
一人もいませんでした。たぶん、ガタガタと小刻みに振動する揺れ方が
車酔いをするような揺れ方ではないのでしょう。

さて、サファリカーでの移動も4時間~6時間と長時間になるので、
移動する時間帯によっては、途中でお弁当を食べることもあります。

R0011557
サファリは、とにかくお腹が空くんです!(ナクル湖国立公園内)

そして、ナイロビから走り続けること4~6時間。
「早く野生動物たちに会いたい!」という思いを募らせながら、
ようやく野生動物保護区に到着です。

ここからが動物たちとの出会いの始まりになります。

R0011523
やっと着いた~!!(サンブール国立保護区のゲート)

いよいよサファリの始まりです。

サファリ中は、基本的にクルマから降りることはできません。
サファリカーの中から動物を観察したり、写真を撮るのが原則です。

Fh010027
このようにサファリカーの屋根から頭を出して…撮影中の私です。
(ナクル湖国立公園にて(※))


「動物とは、どのくらい近くに近付くことができるのですか?」という
ご質問をよく受けます。ライオンやチーターなどの肉食獣の場合は、
動物にかなり近付くことができますが、草食動物の場合は動物との
距離を詰めると、逃げていってしまいます。

また、肉食獣の場合でも、いくら近付いても逃げないとはいえ、
あまり近付くと動物たちにストレスを与えてしまうことになるため、
厳しい動物保護区では接近距離や、動物の前にいられる時間まで
規定されている場合があり、違反すると罰金を取られてしまいます。

R0010458
食後のライオンを撮影中。このくらいの距離まで近づけます。
(マサイマラ国立保護区(※))


サファリは、あくまでも動物たちが住んでいるところへ、私たちが
「お邪魔をしている」という意識を忘れてはいけません。
私たちが傍若無人に振舞うと、動物たちが逃げていくだけでなく、
過度のストレスを与えてしまったり、動物たちが生きている環境を
崩してしまうことになりかねないのです。

さて、サファリをしていると、どうしても遠くばかりを見てしまいますが、
実はこんな光景もあったりして…

R0010343
足元にカメ!!サファリ中は、遠くばかりを見ていてはイケマセン。
(マサイマラ国立保護区(※))


以前に、私のツアーに参加された方が、サファリ中に「あっ!!」と
声を上げたので、何か動物でも見つけたのかと思ったら…

なんとその方は、地面にいた「フンコロガシ」を見つけたのです。
フンコロゴガシは体長2センチ程度の小さな昆虫…そんな昆虫を、
走っているサファリカーから見つけたなんて、スゴイ視力ですね。

保護区内では、サファリカーはどこを走っても良いということはなく、
定められた「サーキット」と呼ばれる道しか走ることができません。
中には、お客さんからのチップ欲しさに、道路から外れてサバンナを
走り回るドライバーや、それを強要するお客さんもいるようですが…

そんなことをしてしまうとサバンナは荒れてしまい、動物の生態にも
大きな影響を与えてしまいます。

Dscn0455
定められた道といっても、こんな場所を通過したりもします。
(メルー国立公園)


原則として、サファリは車の中からなのですが、場所によっては
サファリカーから降りることができる場合もあります。

たとえば、ナクル湖国立公園では、湖畔エリアに限ってはクルマから
降りることができ、フラミンゴやペリカンに近付いて観察や写真撮影を
することができます。

R0010411
湖畔に降りることができる、ナクル湖国立公園

また、完全にサファリカーから離れ、歩いてサファリを楽しむ
「ウォーキングサファリ」というサファリもあります。

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動物たちと同じ目線で見るサバンナは、また格別なものです。
(メルー国立公園でのウォーキングサファリ(※))


ウォーキングサファリは、もちろん熟練ガイドに同行してもらい、
肉食獣など危険な動物がいない、安全なエリアで行います。

たいていの場合は、肉食獣どころか草食動物も遠くにしか
見ることができないのですが、ガイドに植物のことや動物の足跡の
判別方法を教えてもらいながら、普段は歩くことのないサバンナを
自分の足でノンビリと歩く時間は、なかなか楽しいものです。

その他、面白いサファリといえば「バルーンサファリ」があります。
文字通り、気球に乗って空からサファリをするのですが…

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空からサバンナを眺める…まるで鳥になった気分です。
(マサイマラ国立保護区のバルーンサファリ)


気球ですから、滑空中に聞こえてくるのは風の音だけ。
まさに「鳥になった気分」で、眼下のサバンナを見下ろします。

バルーンサファリは、気流が安定している早朝に行います。
夜明け前にバルーンに乗り込み、空が明るくなる頃にテイクオフ。
空からサバンナの地平線に昇る太陽を見ることになるのですが、
その光景はまさに荘厳で、感動的です。
また、日の出だけでなく、眼下にサバンナを駆け抜ける動物たちを
眺めるのも、また素晴らしいものです。

出発が非常に朝早く、料金が高額(約4万円)なのが難点ですが、
サバンナを訪れたら、一度は体験してみたいバルーンサファリです。

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Safari Njema!! (スワヒリ語で”良い旅を”という意味)
(ナクル湖国立公園)


野生動物たちの姿を、そして彼らがいる美しい光景を探し求める、
それが「サファリ」です。そしてサファリの楽しみ方は人それぞれです。
とにかく沢山の種類の動物を見る、サバンナの風に吹かれながら
ぼーっと風景を眺める、じっくりとひとつの動物を追いかけていく…

ぜひ、アフリカのサバンナを訪れて、自分なりに「サファリ」を楽しみ、
たくさんの感動を持って帰っていただけたら、と思います。

現地での宿泊の様子などは、コチラでご案内しています!


Safari Njema

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