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2010年6月 9日 (水)

行って参りました、大哺乳類展

2010年3月から国立科学博物館で開催されていた「大哺乳類展」。

動物写真を撮る者としては「行かねば!」と思っていた一方で…
「剥製が並んでいるだけでしょう?」というのを言い訳にして
足が向かずにいましたが。

でも、いよいよ会期末となると「やっぱり行っておかなくちゃ!」
という思いが強くなってきて…行って参りました、大哺乳類展へ。

結論から言えば、剥製とはいえあれだけの数の動物が一同に勢揃い
すると「大迫力」「圧巻」のひと言に尽きました。
だって…アフリカ、アジア、アメリカ各地の動物たちが密集して、
至近距離で、私の方を向いて迫ってくるのですから。

こんな光景、動物園でもあり得ません。

そんな大迫力の剥製は大人気で、人だかりができていましたが…
私がとても興味を持ったのは、骨格標本の方でした。
「これでもか!」というほどの並んでいる「ホネ」は、今にも
カタカタと音を立てながら動き出しそうなほどの美しさ。

大きいものはアフリカゾウから、小さいものはネズミまで。
骨格を眺めていると、どの哺乳類も基本的な骨格の構造が同じ
であることに、改めて驚かされました。

R0012766
大きいホネから、小さいホネまで…

カピバラライオンも、インドオオコウモリレッサーパンダも…
みんな「ホネ」になっちゃうと、「同じ哺乳類なんだなぁ」という
実感が湧いてくるから、不思議なものです。

やはり…進化というのは、壮大なひとつのストーリーなのですね。

残念ながら、ホネが密集しすぎていて、写真に上手く収めることが
できなかったのですが…(会場内は一部を除き撮影はOKでした)

R0012774

これ、何の骨格標本だかわかりますか?
ホネだけになると、わからなくなっちゃいますよね。

この骨格標本になっている動物はコチラ。

Nagasakibp_d30_2383
「あら、それ、ワタシ?や~ねぇ」「かぁちゃん、ホネってな~に?」
(オオカンガルー 長崎バイオパーク)

骨格標本の展示で面白かったのが、その動物の生態をそのままに
展示してあることです。コウモリの骨格は、ちゃんと空を飛んで
いましたし、ナマケモノの骨格標本は…

R0012770
ナマケモノ、といえばこのスタイルでしょ。(タテガミナマケモノ)

Saitama_d30_5767
ホネなんて、知らないもーん。スタスタ…
(フタユビナマケモノ 埼玉県こども動物自然公園)

…という具合です。

哺乳類は首の骨(頚椎)が原則として7個ある、というお話を以前に
しました。キリンもヒトもライオンもネズミも、頚椎は7個なのです。
でも、陸上に住む哺乳類では「ナマケモノ」だけがその例外。
ナマケモノの頚椎は、種類によって6~9個の頚椎を持っています。

展示されていたタテガミナマケモノの頚椎を数えてみると…
たしかに頚椎は6個しかありません!
そして、他の哺乳類たちは、やはりみんな頚椎が7個あります。

哺乳類なのに、ナマケモノって変わった動物だよなぁ…

そんなオドロキをリアルに体験できたのも、かなり楽しかったです。

R0012769
タテガミナマケモノの頚椎部分アップ。たしかに頚椎が6個です。

さて、大哺乳類展では、前半は哺乳類の進化の過程に沿って展示が
されており、そのあとは動物の体の特徴を分類しながら現代に生きる
哺乳類を展示していたのですが。

展示されていた標本もさることながら、進化の順番にそった解説や、
分類ごとにポイントが簡潔に説明されていたキャプションが、私には
とても勉強になりました。

「また行きたいなぁ」と思ったものの…

「大哺乳類展~陸のなかまたち」は6月13日で終了。
でも、会場内に展示してあった標本と解説がほぼすべて網羅されている
図録をしっかりと買いこんできたので、当分は何度も読み返しながら、
勉強をしてみたいと思います。

R0012781
けっこう読み応えのある図録です…

大哺乳類展、次回は7月10日から「海のなかまたち」が始まります。
こんどは早めに足を運んで、また勉強してみたいと思っています。

mammals

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