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2010年8月

2010年8月25日 (水)

わたくし、アライグマです

最近、動物園で気になる動物がコチラ。

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なんだよー、「気になる」だなんて…コッチが気になるじゃんか。
(アライグマ in 市川市動植物園)

アライグマです。

アライグマは元々は北米~中米に住む動物。「クマ」と名が付きますが、
クマの仲間ではなく、イタチの親戚と言ったほうが近いかもしれません。

野生のアライグマは雑食性で、カエルやトカゲなどの小動物から昆虫類、
川の小魚や植物の果実まで、何でも食べます。

動物園によっては、リンゴやイモなどの食べ物をジャブジャブと洗う姿を
見ることができますが…

野生の個体が水際で小動物を漁る際の姿が、手を洗っているように見える
ことからその名がついた…と言われていて、「食べ物を洗っているのでは
ない」という説が有力だったのですが、最近の研究で野生の個体も「洗う」
という行為をすることが確認されました。

「洗うからアライグマ」というのは、最近立証されたことなのですね

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やっぱりアライグマだからね。洗いますよ、そりゃ。
(アライグマ in 秋田市大森山動物園)

さて、このアライグマ。

どこの動物園に行っても必ずいる、と言っても良いくらい、ポピュラーな
動物なのですが、アライグマの写真を撮っているとよく聞くのが…

「あ、フウタがいるよー!」

という子供の声。「フウタ」とは、言うまでもなく千葉市動物公園の
レッサーパンダ、風太のことです。「後ろ足で立つ」ということで
にわかに大ブレイクした風太。

千葉市動物公園には風太の像まで建っています。

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風太さん、ついに像が建つまでになりましたか… (千葉市動物公園)

風太の影響で、レッサーパンダは脚光を浴びることにになったのですが、
それまでは「パンダ」といえば白黒の「ジャイアントパンダ」のことで、
レッサーパンダはちょっと隠れた存在でした。

むしろ風太登場以前は、逆にレッサーパンダを見て「あ、ラスカルだ!」
と言われていたそうで…つまり、アライグマの方が人気だったのです。

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風太?知らないなぁ…そいつは空でも飛ぶのかい?
(アライグマ in 秋田市大森山動物園)

ちなみに「あらいぐまラスカル」が放送されていたのは1977年。

フジテレビ系列の「世界名作劇場(カルピス子供劇場)」で放送されて
いたのでした。当時、この番組を子供の頃に見ていた人たちは、今は
もう40歳代(私もそうです)になるワケで、今の子供たちは「ラスカル」
なんて知らないかと思いきや…

先日、秋田市の大森山動物園でアライグマを撮影していたとき、小さな
子供がアライグマを見て「あ!ラスカル!」と呼んでいたのを耳にして、
ちょっぴり嬉しくなりました。

今の子供たちも、「あらいぐまラスカル」を知っているのですね。
永遠の名作だもんなぁ…。

Ohmoriyama_d31_1830
ラスカル?知らないなぁ…そいつも空でも飛ぶのかい?
(アライグマ in 秋田市大森山動物園)

そんなラスカル、いや、アライグマですが…最近「お気に入り」なのです。

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だからさぁ…なんで「お気に入り」なのよぉ~
(アライグマ in 群馬県・桐生が岡動物園)

まず、このつぶらな瞳です。

動物写真を撮る時の原則は、「目にフォーカスを合わせること」なので、
いつもファインダー越しに動物の目をみつめるのですが…

このアライグマのつぶらな瞳に見つめられると、ちょっと弱いんですよね。

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見つめられると、ついつい見つめちゃうんだけど。
(アライグマ in 長野市・茶臼山動物園)

アライグマはとても好奇心旺盛な動物なので、大きなレンズを向けると
興味津々で見つめてくれるのです。レンズを向けると、怖がって逃げたり、
視線をそらす動物も多いのですが…

Chausuyama_d30_6337
何を見てるんだよー、上から視線なんて失礼だなー
(アライグマ in 長野市・茶臼山動物園)

そして次に、けっこう仲間どうしの仲が良いことです。たまに小競り合い
していることもありますが…

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どれどれ、歯グキを見せてごらん?
(アライグマ in 秋田市大森山動物園)

大勢のアライグマがいる長崎バイオパークの光景は圧巻で、寒い時期に
行くとこのとおり。

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みんな集まれば暖かい、とはいえ…この秩序の無さはどうでしょう?
(アライグマ in 長崎バイオパーク)

さらに、仕草がけっこう変化に富んでいて、なかなか楽しいのです。

なんでこうなるの!?という格好をしてみたり…

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この格好で、苦しくないのでしょうか?
(アライグマ in 長崎バイオパーク)

よくわからないけど、ひとりで(一匹で)悩んでみたり…

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アライグマだって、悩むことがあるんだよ…
(アライグマ in 長崎バイオパーク)

暑さのあまり、でれ~っと伸びてしまったり…

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今年の夏は、あづいよ~ アイスキャンディが食べたい…
(アライグマ in 羽村市動物公園)

とにかく見ていて飽きないのです。いろんな仕草を見せてくれるので、
最近はアライグマでの滞留時間が長くなってきてしまいました。

そんな可愛いアライグマなのですが…

実は日本では、野生化してしまったアライグマが農作物を荒らしたり、
屋根裏に住み着いたりして問題を起こしています。

日本の生態系に悪影響を与える動物として、特定外来生物に指定されて
いるだけでなく、日本生態学会の「日本の侵略的外来種ワースト100」
という、いかにも「侵略者」「悪者」という動物に指定されています。

言うまでも無く、これはペットとしてアライグマを飼い始めたものの、
成長すると気性が荒くなるアライグマに手が負えなくなり、野山に
放した(捨てた)ものが、野生化したものです。

もともとは人間の勝手で輸入され、飼われたものが、またまた人間の
勝手で捨てられ、さらに害獣指定までされて、駆除の対象となる…
野生化したアライグマは、ただ生きてきただけなのに、アライグマに
とっても、影響を受ける日本の野生生物たちにとっても、何とも切ない
展開です。

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ホントは、平和な動物なんだけどね…
(アライグマ in 秋田市大森山動物園)

…と、なんだか重たい話になってしまいました。

最後にひとつ「発見」したことを…。

この記事を書くにあたって、改めて「あらいぐまラスカル」を調べて
みたのですが、ラスカルの体は茶色。しっぽの模様も茶色に白の縞。
アライグマより、レッサーパンダによく似ています。

著作権の制約があるので、ラスカルの絵を掲載することはできませんが、
レッサーパンダとラスカルをぜひ、見比べてみてください。

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もしかして、ラスカルとは僕のこと!?
(レッサーパンダ in 市川市動植物園)

いまだに、レッサーパンダを見て「あ!ラスカルだ!」と言う子供に
遭遇したことはないのですが…。

【ご案内】
アライグマに似ている(?)レッサーパンダのかわいい姿はコチラ

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2010年8月22日 (日)

東北の動物園(番外編) 山寺と、ひまわり畑と冷麺と…(2)

動物ブログ「ポレポレで行こう!」なのに、なぜか東北旅行のご紹介に
なってしまった「東北の動物園」シリーズの番外編。

今回も「番外編~その2」ということで、再び動物が登場しませんが…

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2回も続く「番外編」って、ナイと思うんだけどなぁ
(ユキヒョウ 多摩動物公園)

…ですよね、確かに。

でも、「山寺と、ひまわり畑と冷麺と…」というタイトルにしたのに、
まだ肝心な冷麺が登場しておりませんので。

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ま、言い訳はイイから、2回目の番外編、いってみよー
(モモイロペリカン 多摩動物公園)

スミマセン、動物ファンの皆様。もう1回だけ、動物が登場してこない
「ポレポレで行こう!」にお付き合いください。

前回の「番外編」では、深く静かな木立の中を延々と1,015段の階段を
登っていく、立石寺(通称「山寺」)をご紹介したワケですが。

今回は、その立石寺を後にして盛岡へ向かう途中に出会った光景と味を
ご紹介することにしましょう。

【2.ひまわり畑】
立石寺から「下りて」来たあと、山形県を縦走する国道13号線を北上し、
次なる目的地、尾花沢へ向かいます。その途中で視界にパっと明るい
光景が飛び込んできました。よく見るとそれは…

D31_1634
いち面のひまわり畑です!

場所は国道13号線沿い「道の駅むらかみ」の目の前の畑。
ふだん、動物ばっかり見ている私の目には、黄色く鮮やかな大輪の花が
とっても眩しくうつりました。

しばらくボーっと見とれていると、あることに気付きました。

「ひまわりの花が、みんなコッチを向いている…」

ひまわりは漢字で書くと向日葵。太陽の方に向いて(正確には東に向く
らしいですが)花が咲くのは当然なのですが、ここまで揃いもそろって
コッチを向いていると、ちょっと不思議な気分です。

D31_1636
みんな、みごとにコッチを向いてくれています!

ということは、このひまわりを裏側から見たらどんな光景なんだろう?
…と思うのが人情(?)というものです。

このひまわり畑、実は巨大迷路になっていたので、さっそく中に入って
裏側からひまわり畑を眺めてみることにしました。

まず、横から見ると…

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ひまわりの横顔ばかり見えます

そして、裏側から見てみると…

Tohoku_r0013232
ひまわりの後姿ばかり見えます。

「だからどうした?」と突っ込まれそうですが…いや、だからどうだ、
ということはなく、確認してみたかっただけのことです。
案の定というか、当たり前ですが、というか…ひまわり畑は真正面から
見るに限る、ということが実感できました。(あたりまえですが)

【3.尾花沢の蕎麦と、銀山温泉】
さて、ひまわり畑の迷路で迷い(本当、なかなか出られなかったのです)、
お腹もだいぶ空いてきたので、尾花沢へ向かうことにします。

尾花沢は西瓜の産地として有名ですが、今回の目的は「そば」です。
国道13号線の山形県南部地域は、別名「そば街道」とも呼ばれていて、
美味しいそばを食べさせてくれる店が多い、という情報をキャッチ。

ソバ好きな私としては、ぜひとも立ち寄らねば…と思い、いくつかの
エリアの中から尾花沢を選んで、おそばを食べに行くことにしたのです。

選んだお店は、手打ちそば「たか橋」という国道13号線沿いのお店。
頼んだのは十割そば、食べ方はもちろん「もりそば」です。

前日の八木山動物園での「八木山もりそば事件」がふと頭をよぎり、
「また大盛りだったらどうしよう…」とちょっぴり不安でしたが…

開店間もない時間に入ったので「十割そばは、これから打つので時間が
かかりますよ」と言われたものの、「尾花沢産そば100%使用」という
十割そば、待ってでも食べるべし、ということで待つこと30分。

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尾花沢産そば100%の十割そばです。

案の定(?)けっこうなボリュームです。

蕎麦のタイプは藪系。やや緑がかった美しい中太のおそばです。
まずは、つゆにつけずに、数本のおそばをツルツルっといただきます。
そうすると…そばの実の香りがふわっと豊かに口の中に広がり、適度な
歯ごたえと、でんぷん質に由来するほのかな甘みが堪能できます。

美味しいおそばは、つゆにつけなくても美味しい…というのが持論の私。
「つゆにつけなくても美味しい」というのは、かつて、長野県箕輪村の
「赤そばの里」で食べた赤そば以来です。(その時のブログはコチラ

今回も、つゆをつけずに3分の1くらい食べてしまいました。

あー、美味しかった。また食べに行きたいけど…ちょっと遠いなぁ。

【4.銀山温泉】
美味しいおそばを食べて、「はぁ~、満足まんぞく」とお店でしばらく
くつろいでいたら、店内に銀山温泉のポスターが張ってありました。

銀山温泉…この近くなのかな?と思って調べてみたところ、尾花沢から
ほど近い距離にあることがわかり、ちょっと寄ってみることにしました。

銀山温泉とは、こんな所です。

Tohoku_r0013256
この光景、見たことがありませんか?

小さな川の両岸に立ち並ぶ、ノスタルジックな古い温泉旅館街。
冬になるとJR東日本のポスターなどで、この写真がそのまま雪景色に
なった光景をご覧になった方もいらっしゃるかと思います。

夏よりも冬の光景の方が有名な銀山温泉ですが、夏は「銀山温泉」の名の
由来になっている銀山の跡まで、川沿いを登って行くことができます。
(冬季は積雪のため、行くことができません)

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こんな滝がある川沿いを、銀山跡まで登っていきます。

川沿いの道は涼しくて…と言いたいところですが、この日も東北地方は
猛暑に見舞われ、涼しげな川の流れを見ながらも、歩いていくうちに汗が
どんどん出てきます。

ひと汗、ふた汗かいた頃に、ようやく銀山跡に到着。

Tohoku_r0013265_3
ここが銀山跡。この銀山の採掘中に温泉が発見されたのだとか。

銀山跡の中は大変涼しく、「ひゃ~、涼しい!」と喜んでいたのですが、
そのうち汗が冷えてきて体が冷えてしまい、「こりゃ寒い!」と猛暑の
外界に再び飛び出していったのでありました。

【5.盛岡冷麺】
さて、銀山温泉をあとにして、美味しそうな尾花沢スイカの露店を横目に
見ながら再び国道13号線に戻り北上、目指すは盛岡です。

盛岡に到着してみると、何やら市内はすごい交通渋滞。「この先通行止」
という看板が目について、「何ごとか!?」と思ったら…

Tohoku_r0013300
盛岡に到着した日は、「さんさ踊り」の初日でした!

市内はすごい人、人、人。お祭り目的で盛岡へ来たのではなかったので、
この日が「さんさ踊り」の初日だとは知らなかったのですが…

東北地方は8月の初旬にお祭りが集中していて、「さんさ踊り」の他に
有名な秋田の「竿灯祭り」や、青森の「ねぶた祭り」などもこの時期に
始まります。東北地方は一気に夏を迎える、という感じですね。

さて、そんな中を「盛岡といえば…」ということで冷麺を食べに行って
みました。いろんなお店がある中で、行ってみたのはコチラ。

Tohoku_r0013297
「食堂園」という焼肉屋さんです。

盛岡では、いろんなお店で名物の冷麺を食べることができるのですが、
「冷麺といえば焼肉でしょ?」という単純発想な私は「焼肉と冷麺」が
食べられるお店を選んでみました。

お店に行ってみると…お店の前には列ができていました。
でも、見た感じでは地元の方が多い…ということは、美味しいハズだ!
ということで、私も列に加わって待つこと30分(意外に回転が早い)。

ちょっと焼肉をいただいて、冷麺を注文してみたところ…

Tohoku_r0013291
ジャーン、これが盛岡冷麺でございます。

出てきました~、盛岡の冷麺。今回の旅行では、実はコレがイチバンの
楽しみだったので、期待100倍!美味しそう~!!いっただきま~す!!

スープは、口に含んだ瞬間は「かなりあっさりした味」ですが、スグに
口の中にトロけるようなダシの味が、やさしく広がってきます。かなり
繊細なダシの味わいから、丁寧にじっくりとスープが作られたことが
伺われます。まさに「あとを引く味」という感じでした。

冷麺特有の酸味はスープ自体にはなく、キムチから出てくるる酸味が
「脇役」をこなしてくれています。

そして麺。盛岡冷麺ならではの強いコシを持ちながらも、麺そのものの
味わいは、スープの繊細な味わいを崩さない淡白な味。これがスープと
絡まって絶妙なバランスになります。とっても美味しい!!

注文するときに「辛さは?」と聞かれたのですが、よくわからなかった
私は「ふつうでお願いします」と注文。私にとってはこれが正解でした。
スープと麺のバランスがとても繊細だけに、あまり辛いと食堂園の冷麺
本来の味わいが楽しめないように思いました。

後から知ったことなのですが…実はこの食堂園は、盛岡冷麺発祥の店
なのだそうです。かつて盛岡冷麺は「平壌冷麺」と呼ばれていたとか。
のれんの「元祖 平壌冷麺」というのは、つまり「元祖 盛岡冷麺」
ということだったのですね。勉強不足でした…。

【6.じゃじゃ麺】
さて、盛岡といえば冷麺の他に「じゃじゃ麺」「わんこそば」が有名。
これと冷麺を合わせて「盛岡3大麺」と言うそうです。

というワケで、盛岡市動物公園で撮影が終わったあと、じゃじゃ麺も
食べてみました。

Tohoku_r0013336
行ったお店はコチラ。

じゃじゃ麺にも、いろいろなスタイルがあるらしいのですが、今回は
事前調査をする時間がなく、とりあえず「さんさ踊り」で大混雑の
市内中心部を避けて、駅前周辺のお店に飛び込んでみました。

そこで出てきたのがコチラ。

Tohoku_r0013334
これが「じゃじゃ麺」です。

うどんのような太い麺の上に、肉味噌、キュウリ、ネギがのっています。
これをグシャグシャと混ぜて食べるのですが…

じゃじゃ麺は、中華料理店で出てくる「ジャージャー麺」がベースで、
中華麺の代わりにうどんを使うようになったのが「じゃじゃ麺」だとか。
基本的な味はジャージャー麺と変わらないのですが、肉味噌にかなり
コクがあり、淡白な味わいの太麺とマッチするようになっています。

食べてみると、なかなか美味しいのですが、単調な味がずっと続くので、
食べているうちに少々飽きてきてしまいます。

お店の方の話によると、食べながら自分で味わいをイロイロと変えて
いくのだとか。テーブルにはいろんな調味料があって、アレンジできる
ようになっています。

面白いのが、最後にちょっとだけ肉味噌と麺を残しておいて、そこに
玉子スープを入れて食べる「チータンタン」というスープ。
これが、最後にお口をサッパリさせてくれて、絶品な味わいでした。

盛岡3大麺のもうひとつは「わんこそば」ですが…
こちらは学生時代に盛岡で95杯(!)食べた、ということで今回はパス
させていただきました。

動物園がメインの旅行だと、撮影に時間をかけすぎて、なかなか観光や
食べることまで時間が割けないことが多いのですが…
今回は「動物園以外も楽しまなくちゃ、いけないなー」と、しみじみと
思った撮影旅行になりました。

せっかく、あっちこっちに行くんですから…楽しまなくちゃ!

では、次回よりまた動物ブログ「ポレポレで行こう!」に戻ります。

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懲りずに、また見てくださいねー (ラマ 仙台市八木山動物園)

◆東北の動物園シリーズはコチラ
 (1)仙台市八木山動物園
 (2)盛岡市動物公園
 (3)秋田市大森山動物園

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2010年8月18日 (水)

東北の動物園(番外編) 山寺と、ひまわり畑と冷麺と(1)

3回シリーズで東北地方の動物園の動物たちをご紹介した「東北の動物園」
シリーズでしたが。今回はその番外編です。

今回、東北地方の動物園巡りでは、仙台市八木山動物園盛岡市動物公園
秋田市大森山動物園を回ったわけですが、その移動途中では「せっかく
東北を回るのだから」ということで、少し観光もしてみました。そして、
美味しいものも探して食べてみました。

今回の「番外編」では、そんな「旅の報告」をしたいと思います。
動物の話が中心のブログ「ポレポレで行こう!」なのに、今回は動物写真、
動物のお話はありませんが…お付き合いください。

今回の番外編は、立石寺のご紹介です。

【1、立石寺】
仙台から盛岡へ移動する途中、回り道をして山形県の立石寺(りっしゃくじ)
に立ち寄ってみました。このお寺、「立石寺」というよりも「山寺」という
名前の方がお馴染みかもしれません。

D31_1603
立石寺の入り口にあたる駅名も「山寺」です。

立石寺は正式には「宝珠山阿所川院立石寺」という名称。「山寺」の名は
通称で、その名の通り、小さいながらも急峻な山全体がお寺になっています。

Tohoku_r0013175
山のかなり奥深くまでお堂があります。

これだけ山奥まであるワケですから、境内を巡るには山を登っていくことに
なるワケで…事前にガイドブックで調べたところ「1,015段の階段」とあり、
そのスケール感への期待(?)が否応なしに高まります。

Tohoku_r0013164
立石寺の本堂への入り口。ここから立石寺に入ります。

到着したのは朝7時。山奥の爽やかな朝…と思いきや、朝から真夏の太陽が
強烈に照りつけ、とても暑い朝となりました。

山門に続くお店もまだ開店しておらず、観光客もほとんど歩いていない中を、
降るような蝉しぐれを聞きながら階段を(いきなり長い!)登っていくと…

D31_1606
立石寺本堂。中に1200年以上消えることなく灯っている法灯があるとか。

静かな夏の空気の中に、堂々とした立石寺本堂が現れます。しかし、ここは
まだ山寺の「山」にも入っていない場所。

さて「山」への入り口はどこなんだろう?と、静かな境内を歩いていくと…

Tohoku_r0013171
なにやら、旅人の像が…どこか、教科書で見たことあるような??

いかにも、この像は松尾芭蕉です。

松尾芭蕉が『奥の細道』の途中で立ち寄り、

閑けさや岩にしみいる蝉の声

あまりに有名なこの句を詠んだのが、ここ立石寺なのだとか。

この句は、旅の途中のどこかの河原で、芭蕉が腰をおろして休んでいるときに
詠んだものだ、と、子供の頃から今のいままで私は勝手に思い込んでました。
詠まれたのは河原ではなく、ここ立石寺だったのですね。(勉強になります)

なるほどー、と関心しながら芭蕉の像を眺めていたら、その隣にももう1人
腰掛けている人の像が…

Tohoku_r0013172
奥にいるもう一人は、いったい誰?

もう一人は、芭蕉の旅に同行していた「河合曽良(かわいそら)」でした。

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曽良は芭蕉の優れた弟子10人(蕉門十哲)の一人です。

芭蕉だけでなく、こうして同行者であった曽良の像まであるところを見ると、
『奥の細道』が曽良の存在なくして成し遂げられなかった紀行であることが
伺われます。

…と、芭蕉たちの像を通りすぎていくと、ありました!「山」の入り口が!

Tohoku_r0013174
ここが山寺の「山」への入り口、その名も「山門」です。

実は…1,015段の階段、というのはここからの話。本堂に至る数十段の階段は
カウントに入っていません。ここで入山料300円を納め、いよいよ立石寺の
中枢部へ「登って」いきます。

予想はしていたものの、とにかく階段の連続です。

Tohoku_r0013180_2 
ゆっくりと階段を、一歩一歩登っていきます。

登り始めて間もなく、まだ息が切れる前に「姥堂」というお堂が現れます。

Tohoku_r0013182_2
姥堂は、小さな小さなお堂です。

傍に立つ説明の看板を読んでみると…
この姥堂を境に下が「地獄」で、上が「極楽」。つまり、ここが浄土口で、
ここから先の石段を一段一段登ることによって、煩悩や汚れを消滅させ、
「明るく正しい人間に」(看板の表記より)なるのだそうです。

明るく正しい人間…何とも健康的な表現ですが、確かにこの石段を上がって
いけば、汗とともに煩悩は流れ落ち、心身ともに健康になりそうです。

さて、さらに歩き続けることにしましょう。

Tohoku_r0013183_2 
階段が続きます。

Tohoku_r0013185
さらに階段が続きます。

Tohoku_r0013191
まだまだ階段が続きます。

昼なお暗い、深い森の中をひたすら登っていきます。頭上からは蝉の声が降る
ように聞こえてきます。芭蕉がここで「閑けさや…」と詠んだのも納得です。
そして、かつて芭蕉もこの森で、この階段をゼイゼイと登りながら、この音を
聞いていたのか…と思うと、芭蕉と同じ気持ちになれた気がします。

…などと感慨に耽っている余裕も、だんだん無くなってきた頃。

Tohoku_r0013193
階段の上に、立派な構えの門が…

ここは仁王門。左右に仁王様が立っていて「邪心のある者は通さないぞ!」と
構えている…というのは、他のお寺の門でもあることですが、この仁王門には
閻魔さまがいて、通る人の過去の行いを瞬時に記録してしまうのだとか。

実際、この仁王門の中をのぞいてみたら、閻魔さまとともに「書記」と思しき
人たちが筆と帳面を持って座っていました。

私の行いも記録されるのか…子供の頃は、他人の家の柿を無断でもぎ取ったり、
住んでいたマンションでピンポンダッシュ(わかります?)10連続をやったり、
イロイロ悪いこともしたからなぁ。

でも、ここまで登ってきたからには、仁王門を通らないワケにはいきません。
「閻魔さま、ごめんなさい!」と謝りつつ、仁王門を通過していきました。

仁王門を通過すると、山寺の頂上部まであと半分(!)です。さらに階段を
登り続けると、途中で…

Tohoku_r0013197
今日、いちばん最初の入山者だね。

イヌにも出迎えてもらいました。動物写真を撮る者としては、動物に会うと
心が和むものです。ここまで、山門から30分程度でしょうか。かなり登って
きたのですが、ここでこんなものを発見!

Tohoku_r0013198
こんなところに、郵便ポスト!?

もちろん、ちゃんと機能しています。集荷時間も書いてあります。
ここで投函する人、いるのかなぁ…という疑問以前に、ここまで毎日歩いて
登ってくる郵便屋さんも大変だよなぁ、という思いが先立ちます。

さて、その郵便ポストを過ぎて、もうひと踏ん張り登っていくと…

D31_1626
奥の院と大仏殿がありました。

朝早かったせいか、奥の院も大仏殿も扉が閉ざされていて、中を見ることは
できませんでしたが…ここまでたどり着いた達成感は、何とも言えません。

この奥の院の先にも、さらに道が続いていましたが、その先は「修行の場」
ということで立ち入り禁止になっていました。

D31_1620
仏さまといえば、蓮の花。美しい蓮のつぼみにも出会いました。

山寺の頂上部には奥の院のほかに、国の重要文化財である小さな納経堂を
脇に従えた開山堂があり…

Tohoku_r0013206
納経堂と開山堂。左側の小さなお堂が納経堂。

さらに奥まで進むと、眼下に山寺駅周辺の集落を見おろすことができる、
展望台のような五大堂があります。

Tohoku_r0013211
五大堂からの眺めと吹き抜ける風は、疲れを一気に癒してくれます。

しばらく五大堂で眺めを楽しみながら、爽やかな風に吹かれて涼んだあとは、
山寺を降りていきます。せっかく汗を流して登ってきた道を、一気に降りて
しまうのは、ナンだかもったいない気もするのですが…

でも、麓の山門にふたたび戻ってきた時は、心身ともに軽快になったような
気がします。「明るく正しい人間」になれたのでしょうか…

そんな気持ちで、また動物たちと向き合って写真を撮るのが、ちょっぴり
楽しみになってしまいました。

深山の1,015段の階段。それなりの効果があるようです。ぜひ、チャレンジ
してみてください。

D31_1614

(次回に続く…)

◆東北の動物園シリーズはコチラ
 (1)仙台市八木山動物園
 (2)盛岡市動物公園
 (3)秋田市大森山動物園

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2010年8月15日 (日)

東北の動物園(3) 秋田市大森山動物園

8月初旬に巡ってきた、東北地方の3つの動物園の動物たちをご紹介する
「東北の動物園」シリーズ3回目。これまで、仙台市にある八木山動物園
盛岡市にある盛岡市動物公園の動物たちをご紹介しました。

今回はその最終回、秋田市の大森山動物園の動物たちをご紹介します。

Ohmoriyama_r0013392
秋田市大森山動物園の正門

秋田市大森山動物園は、1950年に秋田久保田城址の千秋公園に、秋田県の
児童会館付属施設として開園した動物園が前身。現在の場所には1972年に
移転しました。今年で開園60周年を迎えます。

Ohmoriyama_d30_6946
わーい! 大森山動物園へ、ようこそ~!!
(かなりハイテンションのアライグマ)

3ヶ所の動物園を巡った今回の東北旅行期間中は、毎日がとっても暑く、
大森山動物園を訪れたこの日も、とっても暑い日になりました。

ようこそ!と元気に迎えてくれたアライグマも、そのうちに…

Ohmoriyama_d31_1822
今日も秋田は暑いなぁ…

Ohmoriyama_d31_1837_2
う~ん、やっぱり暑いなぁ…

Ohmoriyama_d31_1838
う~ん、ダメだぁ…

と、最終的にはダウンしてしまった模様。

そのすぐ近くにいたハクビシンも…

Ohmoriyama_d31_1841
はい、ワタクシは、もう本日終了いたしました…

おいおい、まだ午前中なんだけど…と突っ込みたくもなりますが、
この日は朝10時には既に気温は30℃を上回り、さらに湿度もかなり高く、
かなりの蒸し暑さでしたから、早々に「本日終了~」となってしまうのも
無理はありません。

大森山動物園の王者的存在であるアムールトラも…

Ohmoriyama_d30_6964
はい、コチラも、本日終了しております…

と、朝からすでに休憩モード。

トラの中で最も大きいアムールトラ。
その堂々とした風格を写真に撮りたい、と粘って待ってみたものの…

Ohmoriyama_d30_6980
へ? この暑い中、何してるの…??

時おり起きてはくれますが、ボーっとした様子。「陸の王者」の風格は
どこへやら…?

トラの中でも寒いところに住むアムールトラは、ベンガルトラとちがい、
水に入る習性もないため、なおさら蒸し暑さが身に応えるのでしょう。

寒いところの動物といえば、アムールトラのお隣にいたコチラの動物も…

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大型犬が2頭、お昼寝中…!?

凍てつく大地で犬ぞりを引くイヌたちにも、この暑さは…???

Ohmoriyama_d30_6988
おい、誰だ?オイラのことをイヌと呼ぶのは。

おっと、失礼いたしました。

確かにイヌによく似ていますが…コチラはシンリンオオカミです。

シンリンオオカミには、飼育員から生肉が入った氷がプレゼントされて
いましたが、それにすら見向きもせず、グッタリ状態。
アムールトラもシンリンオオカミも、きっと秋田の寒い冬には活き活きと
しているのでしょうけれど…。

夏の暑さには、めっぽう弱いようです。

暑いのは私も同じ。額から流れる汗が目に入り、撮影を中断することも
しばしばありました。

Ohmoriyama_d31_1899
一緒に泳ぐ??

このカリフォルニアアシカを撮っている時は、「うらやましい」という
言葉以外には思いつきませんでした。

Ohmoriyama_d30_7033
暑いのは、僕らだって同じことだけどね。

サル山のニホンザルたちは、暑い中でも飛び回っていました。

子供のサルもいたりして、いつまで見ても飽きないサル山。
大森山動物園のサル山にはサルの「お立ち台」みたいなものがあり、
目線の高さのところにサルが来るので、けっこう近くでサルを観察
することができます。

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元気に、大きくなるのよ…オチビちゃん。

さて、暑さもピークとなる午後、いよいよアフリカゾーンへ足を進めます。

Ohmoriyama_d30_7049_2 
アフリカゾーンへ、ようこそ~

大森山動物園のアミメキリンといえば…

不慮のケガで足を骨折し、義足で懸命に生きようとした子キリンの
「たいよう」の話をご存知の方もいらっしゃるかもしれません。

その実話の舞台となったのが、ここ大森山動物園。「たいよう」は、
2002年6月に10ヶ月の短い生涯を終えたのですが、園内の展示施設や、
正門前にその姿を今も見ることができます。

Ohmoriyama_r0013391_2
この正門前のキリンは「たいよう」とそのお母さん「モモ」です。

「たいよう」に思いを馳せながら、キリンのお隣のアフリカゾウに
目をやると…そこには2頭のアフリカゾウが仲良く歩いてました。

2頭はオスの「だいすけ」と、メスの「花子」。
どちらも1988年生まれ(推定)と、まだ若いカップルなので、2世
誕生も期待できそうです。

この2頭、いつも一緒に行動していて…というか、「だいすけ」が
いつも「花子」の後をついて回っている、というのが正しいかも。

Ohmoriyama_d31_2011
どこ行くの~?

と、「花子」の後をついていく「だいすけ」。そして…

Ohmoriyama_d31_2002
もう、戻るの~?

…と、やっぱり「花子」の後をついていく「だいすけ」。

見ていると、どうも「だいすけ」の押しが足りない様子。
「だいすけ」は、草食系男子なのか!?

Ohmoriyama_d31_1967
…って、ゾウはもともと草食動物でしょ?

まぁ、確かにその通りなのですけど…がんばれ!だいすけ!!

仲良しといえば、この2頭も仲良しでした。

Ohmoriyama_d30_7060
最近、毛が薄くなってきたんじゃない?

大森山動物園には、全部で6頭のチンパンジーがいるのですが、特に
この2頭は「ヤキモチを焼かれるほど」仲が良いのだとか。

チンパンジーのパドックには高所にワイヤーが張られていて、そこを
伝って器用に歩くチンパンジーの姿を見られる…ように出来ているの
ですが、この2頭はそんなのはお構いなく、静かに時間が流れている
ような、何ともいえない平和な雰囲気の中にいました。

さて、最後の最後に、私が大好きなカピバラに会いに行ってみました。

新しくキレイになった、というパドックには2頭のカピバラさんが
出ていたのですが…なんと、その2頭は長崎バイオパークからやって
きたカピバラさんたちでした。

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昨年12月に、秋田へやって参りました~

なんだか、とっても懐かしい感じが…

カピバラ大好きな私は、これまで何回も長崎バイオパークに通っては、
カピバラさんたちに遊んでもらっていましたから。

つまり、この2頭は長崎バイオパークで「会っているかもしれない」
のです。そう思うと、長崎から遠い秋田で友達と「再会」したような、
何ともいえない嬉しさが!!

Ohmoriyama_d30_7081_4
そういえば、会ったことあるかもねー。

しかし、冬には雪が積もる寒い秋田で、寒さに弱いカピバラさんたちは
いったい冬場をどう過ごしているのか…長崎バイオパークにはお風呂が
あり、冬場はお風呂に浸かっていましたが。

大森山動物園は、冬季も週末のみ開園しているとのこと。
雪が積もったパドックで遊ぶゾウや、「本領発揮!」と言わんがばかり
雪と戯れるアムールトラなどの写真が、園内に掲示してありました。

そんな光景を撮りに、また冬にも来てみたいと思います。

Ohmoriyama_r0013435_3 
冬に来たら、秋田名物「きりたんぽ鍋」も食べていってね。
(お食事中のサンショクキムネオオハシ)

仙台市八木山動物園や盛岡市動物公園に比べると、規模は小さいものの、
動物園スタッフたちによる展示の工夫が随所に見られ、展示されている
動物たちの紹介も充実しており、動物たちをより身近に親しみをもって
見ることができる、大森山動物園でした。

ちなみに、秋田市大森山動物園の愛称は「ミルヴェ」です。
これって、「見るべ」という秋田の言葉が由来になっているのか…!?
由来をご存知の方、いらっしゃいましたら、ぜひ教えてください。

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次回は冬だね!待ってるよ~
(こども動物園のヤギさん)

◆東北の動物園シリーズはコチラ
 (1)仙台市八木山動物園
 (2)盛岡市動物公園
 (3)秋田市大森山動物園

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写真がメインの日めくりブログ「一枚の動物写真」を始めました。
ぜひコチラもご覧ください!!

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2010年8月11日 (水)

東北の動物園(2) 盛岡市動物公園

夏休みを利用して巡った、東北地方の3つの動物園。
前回は仙台市八木山動物園をご紹介しました。

今回は、東北の動物園ご紹介の第2回。
岩手県盛岡市にある、盛岡市動物公園の動物たちをご紹介しましょう。

盛岡市動物公園は、盛岡の市街からクルマで20分ほどの丘陵地にある
動物園。開園は1989年という、比較的新しい動物園です。

いつもの通り、開園時間ちょっと前に到着。駐車場に車を乗り入れると、
動物園職員のものと思しき車が数台止まっている以外に、車はいません。
平日に行った、ということもあるのですが、この日の盛岡は朝から猛暑。
そんな暑い日に朝イチから動物園に来る人は、あまりいないのですね。

駐車場に車を置いて、レンガが敷き詰められた美しい道を下っていくと、
その先に…

Morioka_r0013302
盛岡市動物公園の正門

これまたキレイな正門です。

9時半の開園まで、日陰のない正門前でしばらく待っていましたが、既に
汗がどんどん出てきて、「今日もつらい写真撮影になりそうだなぁ」と、
早くもメゲそうな気分。でも「せっかく、ここまで来たんだから!」と
気分を盛り上げて、開園と同時に動物園に入ります。

入って、まず真正面にあるのがサル山。

Morioka_d30_6687
もう起きなよ~。お客さんが入ってきたよ。

サル山のサルたちも、朝イチから既にダレている様子。元気に動き回って
いるのは、子ザルばかりでした。

盛岡市動物公園の特徴は「日本生態園」です。
正門から入ってスグのところにトウホクノウサギ、キュウシュウノウサギ、
テン、ハクビシン、ニホンジカなどが並んでいて、日本の野山に住む野生
動物たちの展示に力を入れています。

たしか、富山市ファミリーパークでも、同じようなテーマの展示があった
ような…そう、富山市ファミリーパークは「郷土の里山」がテーマでした。

日本以外に住む動物たちを展示するのも良いですが、こうして日本の野生
動物たちの展示に力を入れるのは、個人的にはすごく好感を持てます。
なんといっても、私たちの国に住む野生動物…つまり、私たちと関わりが
いちばん深く、身近な動物たちなのですから。

身近な動物といえば…

Morioka_d30_6705
私たち、ホンドタヌキの家族です。5匹の子供、みんなヤンチャで大変…

タヌキは東京都内でも見られる動物。ましてや森が多く残る盛岡郊外なら、
きっと野生のタヌキも多く見られる動物でしょうに、こうしてちゃんと
展示されているところが、抜かりないところですね。

タヌキといえば、コチラもよく見かける野生動物。

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まだ眠いんだけどなぁ…

ホンドギツネです。一般的に日本で「キツネ」と言ったら、このキツネ。
北海道に住むキタキツネより、やや小型です。

キツネは巣穴を掘る習性があります。
この写真のホンドギツネ、しばらく観察していたら、やおら起きだして、

Morioka_d30_6722
ここ掘れワンワン、いや、コンコン、穴掘りしましょ。

と、突然穴を掘りはじめました。でも、掘り始めてスグに…

Morioka_d30_6732
はぁ…もう、疲れた。

と、早々にギブアップの様子。暑いですからねぇ、キツネさん。
こんな日に勢いよく穴を掘り続けていたら、熱中症になっちゃうよ。

Morioka_d30_6734
こういう日は無理は禁物…というワケで、さっそくひと休み

結局、また木陰で寝てしまいました。何ともマイペースなキツネです。

さて、次なる日本の野生動物はコチラです。

Morioka_d30_6742
ワタシの手相は…なかなかイイ線いってるんじゃない?

ツキノワグマです。

ツキノワグマは本州や四国に分布しているクマ。最近では里山の荒廃や、
森林の減少などで、ツキノワグマが人里まで下りてきて、人間と遭遇
したり、畑を荒らすなどをして「危険」「害獣」というイメージが
強くなっていますが…でも、本来は森の中で草木の葉や木の実、昆虫
などを食べている、平和的な動物なのです。

Morioka_d31_1664
コンクリートの上は、涼しいねぇ。

こんなノンビリとした姿を見ると、とても人を襲うとは思えません。
もっとも、人を襲う場合は自らや子供の身を守るため。野生のクマは
人を避けるものだそうです。

盛岡市動物公園には3頭のツキノワグマが1つのパドック内にいて、
3頭ともお腹を上にしてゴロ~ンと寝転がっていました。

Morioka_d30_6747
今日も朝から暑くて、やってられないわー。

ちなみにこの3頭は全てメスでして…

Morioka_r0013306
ツキノワグマだから…こんな名前なのですね。

女子なのに(!?)、3頭とも何とも大胆な寝姿です。

Morioka_d30_6755
あら、見てたのね?

まぁ、相手がツキノワグマなので「男子」も「女子」もないのですが、
「女子だ」と知りながらここまで大胆な姿を見ると…

私自身も果たしてレンズを向けて良いのかどうか、ちょっと迷いました。

Morioka_d30_6781
はぁ、やっぱり暑い日は水風呂に限るわぁ…

さて、日本生態園を過ぎると「ビクトリアコーナー」があります。
盛岡市とカナダのビクトリア市が姉妹市提携をしている、ということで、
ビクトリア市から贈られた動物たちがいるコーナーです。

今回、盛岡市動物公園を訪問するにあたって、楽しみにしていたのが、
ここで「カナダカワウソ」と「ピューマ」に会うことでした。

以前、私のブログの中でカワウソをご紹介したことがありました。
(その記事はコチラ→「妖怪!?カワウソ」)
そこでご紹介したのはコツメカワウソ。日本の動物園でのカワウソは、
ほとんどがそのコツメカワウソで、カナダカワウソを展示している所は
とっても少ないのです。

いちばん興味があったのは、ツメの大きさ。
コツメカワウソはツメが小さいから「コツメ」という名前です。
では、その他のカワウソのツメの大きさは…!?

Morioka_d30_6798
ムニャムニャ…ツメの大きさ?

案の定というか、予想以上にというか…ツメがけっこう大きい!
なるほど、だから「コツメカワウソ」なんだな、と、カナダカワウソを
見て納得できました。

このカナダカワウソ、木陰に自分で葉っぱを集めてフカフカのベッドを
つくり、気持ち良さそうに寝ていました。

しばらく待っても、いっこうに動く気配がないので、いったんその場を
離れて、帰り際にもう一度立ち寄ってみたら…

Morioka_d30_6912
え?もう帰っちゃうの? これからが楽しいのに~

やはり、カワウソは泳いでいる姿が楽しそうでイイですね。
暑い日だっただけに、私も一緒に泳ぎたくなってしまいました。

Morioka_d30_6907
カワウソは、泳ぐからカワウソなんだよー。

そのカナダカワウソのお隣には、ピューマの夫婦が…

Morioka_d31_1680
ナンだよぉ、そんなにアップで撮るなよぉ…

そうですよね、いきなり大きなレンズを向けてスミマセンでした。

大きなレンズを向けて、といえば、コチラ。

Morioka_d30_6814_2
な、なんなんだ、あの巨大なモノは!?

望遠レンズを向けたら、いきなり警戒されてしまったプレーリードッグ。
(以前にプレーリードッグをご紹介したブログはコチラ
でも、その後足で立つ姿は、なんともカワイイものです。
あまりにカワイイので、しつこく写真を撮っていたら…

Morioka_d30_6888
レンズ、こわいよぅ…

最後はお尻を向けられてしまいました。
プレーリードッグさん、ごめんなさい。

最近、どこの動物園にでもあるのが「子供どうぶつ園」です。
ヤギやヒツジ、場所によってはウサギやミニブタなどが放し飼いに
なっていて、直接触れることができるコーナー。

動物園の中で、ここほど動物の至近距離に近づける場所はないので、
子供ではないけれど、私も必ず立ち寄る場所です。

盛岡市動物公園の子供どうぶつ園には、ヤギがたくさん。
中でも子ヤギはやっぱり可愛いものです。

Morioka_d30_6806
ストレッチ体操、しなくちゃ。

よく観察していると、ヤギたちにもいろいろと個性があって、やたらと
近づいてきて人懐っこいヤギや、近寄ると逃げてしまうヤギ…そして、
電車ごっこをするヤギも!?

Morioka_d31_1697
電車じゃなくて、モノレールのつもりなんだけど

いやはや、実にいろんなヤギさんたちがいるものです。

さて、園内を回っていたらお腹が空いてきました。園内にはお弁当を
広げて食べることができるあずま屋や広場が随所にあり、ピクニック
気分を楽しめるのですが…お弁当など用意していない私は、園内にある
レストランで食べることにしました。

動物園のレストラン、定番メニューといえばコチラ。

Morioka_r0013317
なかなか、ボリュームがあります。暑い日はカレーですよね。

レストランでカツカレーをほお張っていたら、近くから突然「ワハハハ」
という大きな笑い声が…

「な、なんなんだ!?」と飛び出してみたら、その声の主はコレでした。

Morioka_d31_1761
笑っているワケじゃないんだけどねー

あー、ホントにびっくりした。
ワライカワセミはオーストラリアに分布する、カワセミの仲間では最大の
鳥ですが、こんな声をオーストラリアの森の中で聞いたら、さぞかし
ビックリすることでしょう。本当に、笑い声(それも大笑い)に聞こえる
のですから。

さて、カツカレーでお腹がいっぱいになったら、動物園のいちばん奥の
アフリカ園へ行ってみることにしましょう。

アフリカ園といえば、主役はやはりコチラ。

Morioka_d30_6829
こんにちは、アフリカゾウのマオです。

まだまだ小柄なアフリカゾウのマオちゃん、8歳です。パドックの中を
軽快に小走り(?)していました。

メスのアフリカゾウの子供といえば、愛媛県立とべ動物園の媛ちゃん。
しばらく会っていないけど、大きくなったかなぁ…そんなことを思いつつ、
マオちゃんがいたパドックの隣に行ってみると、そこでは、

Morioka_d30_6838
うーむ、暑い日は泥浴びに限るぞう…

と、オトナのアフリカゾウが豪快に泥浴び中でした。
しかし…すごい勢いで泥を吹きかけるので、背後の壁まで泥だらけです。

そんなゾウの近くでは…

Morioka_d30_6876
あ~、涼しいなぁ

シロサイが水に浸かって、涼んでいました。気持ち良さそうだなぁ…

Morioka_d30_6879
一緒に、どう?

いや、遠慮しておきます。一緒に入ったら、つぶされちゃいそうだし。

というワケで、とても暑かったこの日。他の動物たちも、みんな大変。

Morioka_d31_1746
あぢぃですねぇ~

まぁ、カンガルーのこういう姿は、よく見かけるものですけれど。

Morioka_d31_1724
冬には強いんだけどねぇ…

盛岡の冬はとっても寒いのでしょうけど…今は夏ですからねぇ。

Morioka_d30_6795
夕方まで、ここを動かないことにしよう…

すっかりと岩と同化しながら、寝ているイノシシでした。

動物たちのほとんどが開放型で展示されていて、観察しやすい盛岡市
動物公園。木陰や広場も多く、また、ゆったりとしたスペースに動物
たちがいるので、遠足気分でノンビリ過ごすことができます。

次回は、秋の紅葉が美しい季節に訪れてみたいものです。

Morioka_d30_6924
また来てね~

◆東北の動物園シリーズはコチラ
 (1)仙台市八木山動物園
 (2)盛岡市動物公園
 (3)秋田市大森山動物園


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2010年8月 8日 (日)

東北の動物園(1) 仙台市八木山動物園

夏休みを利用して、8月初旬に東北地方の動物園を巡ってきました。

訪れたのは仙台市八木山動物園、盛岡市動物公園、秋田市大森山動物園。
今回から3回に分けて、それぞれの動物園で撮った写真を交えながら、
東北の3つの動物園をご紹介したいと思います。

今回は仙台市八木山動物園です。

八木山動物園周辺は、仙台市営地下鉄の「動物公園駅」開業に向けて
現在工事が行われており、車の場合は正門ではなく南門へアプローチ
することになります。

せっかく来たのに、正門から入らないのもなぁ…と思い、駐車場から
トコトコ歩いて正門まで行って、ちゃんと正門から入ってみました。

Yagiyama_r0013074
八木山動物園の正門

八木山動物園の歴史はけっこう古く、東京浅草にある日本最古の遊園地
「花やしき」が動物園を廃園にする際、動物たちを引き取って1936年に
東北地方最初の動物園として開園した…それが八木山動物園の前身です。

その後、戦争による中断を経て再開されたのが1957年、そして1965年に
現在の八木山に移転して「八木山動物園」が開園しました。

余談ですが…

八木山動物園の前身「仙台市立動物園」の開園が1936年(昭和11年)、
現在の「八木山動物園」の開園が1965年(昭和40年)…これは私の父が
生まれた年と、私が生まれた年と一緒。感慨深いものがあります。

Yagiyama_r0013078
仙台七夕祭りが近いということで、正門にはこんな飾りが…

さて、この八木山動物園で、ひとつ面白いものを発見しました。
それはコチラ。

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この銅像はいったい誰!?

明らかに「動物園」とは関係がない野球選手の銅像…それも外国人。

この独特なスイングを見て、これが誰かスグわかった方は、それなりの
年齢の方か、かなり野球事情通。

これは、アメリカ野球界の伝説的ホームランバッター「ベーブ・ルース」
の銅像なのです。私も子供の頃、ベーブ・ルースの伝記を読んでいたので、
野球そのものにはあまり関心がない私でも、その名は知っています。

でも、いったいナンでベーブ・ルースの銅像が八木山動物園内にある!?

銅像の横にあった銘板を読んでみると…

ここ八木山動物園の場所には、かつて八木山球場があり、1934年に日米
野球戦で来日し、仙台までやってきたベーブ・ルースが打ったホームラン
の打球が「ここに落ちた」という場所に銅像を建てたのだとか。

「かつて、ベーブ・ルースが立ったバッターボックスの場所」というなら
まだしも、「打球がここに落ちた」というトコロがすごいですね。
落下地点が75年以上前から、ずーっと特定され、記録されている…さすが、
ベーブ・ルースは「歴史上の人物」です。

Yagiyama_d30_6445
んで、動物の紹介はまだなの?

そうでした…いつも通り(?)、前置きが長くてスミマセン。

園内はけっこう広く、北側と南側の2つのゾーンに分かれています。
北側は猛獣舎、アフリカ以外の動物たちが中心で、南側がアフリカ園に
なっています。

正門から入って北側ゾーンへ。まず迎えてくれたのが、ラクダの仲間たち。
ラマとフタコブラクダがいたのですが、ラマはカメラを向けるとなぜか
露骨に嫌な顔(?)をして、そっぽを向いたり、奥に逃げ込んでしまい、、
まったく写真を撮らせてもらえません。

いっぽう、お隣のフタコブラクダは…

Yagiyama_d31_1428
今日も暑くなりそうですなぁ… この格好がいちばんラクだね。

…と、堂々としています。フタコブラクダといえば、2つの大きなコブが
トレードマークですが、このフタコブラクダは前のコブがしぼんでいます。

コブはエネルギー源となる脂肪を蓄える場所なのですが、動物園のラクダは
毎日しっかりと水もゴハンも食べられるので、コブに脂肪を蓄える必要が
なく、しぼんでしまった…のかもしれませんね。

Yagiyama_d31_1430
今日はお客さんも少なくて、ヒマだぁ~

ラクダさんは、目の前でゴローンと寝転んでしまいました。
まだ開園したばかりだというのに…もう寝ちゃうの?

Yagiyama_d30_6465
だって、暑いんたもーん

この日は朝から気温が高く、午前9時半の開園直後でも汗ばむ気温に。
東北地方の仙台とはいえ、日中の暑さは東京と大差はありません。

ニホンジカさんも…

Yagiyama_d30_6524
木の枝をかじっても、涼しいワケじゃないんだけど…

寒いところに住むレッサーパンダも…

Yagiyama_d30_6495
早く秋にならないかなぁ…

と、朝から暑くてバテ気味の様子。
この時期は、どこの動物園に行っても、レッサーパンダは辛そうです。

子供がレッサーパンダとよく間違えるアライグマも…

Yagiyama_r0013080
あぢぃ~!

Yagiyama_r0013083
んもー、暑くてたまらん!

Yagiyama_r0013085
寝苦しいなぁ…

Yagiyama_r0013088
昨夜も寝苦しかったからなぁ…

と、見ている目の前で4回も寝返り(?)。

暑いなら日陰で寝れば良いのに…と思うのですが、どうやらこの枝の
分かれめに体がスッポリと入って寝心地が良いらしく、「寝心地」と
「暑さ」の間で迷っている様子。そして、最後には…

Yagiyama_r0013089
はぁ…

と背中を向けてしまいました。

八木山動物園の特徴のひとつは、「猛禽舎」だと思います。

動物園では、猛禽類は巨大なケージの中に何種類かが同居していたり、
形や大きさが異なるケージで、バラバラな形で展示されていることが
多いのですが、八木山動物園では全て大きさも形状も同じケージに、
一種類ずつ展示されているため、それぞれの特徴が比較しやすくなって
います。

Yagiyama_d30_6589
こんにちは、ノスリです。

Yagiyama_d30_6603
こんにちは、チョウゲンボウです。

Yagiyama_d30_6586_2 
みなさんおなじみのトンビです。お弁当取られたこと、ない?

こうして見ると…ワシ・タカ類はカッコイイですね。

Yagiyama_d30_6568
オヌシは、ワシとタカしか見なかったのか?

あ、すみません、トンビのお隣のオオコノハズクさん…。

猛禽舎には、この他にニホンイヌワシ、オオタカ、オオワシ、
ホンドフクロウ、ワシミミズクなどの大型猛禽類が並んでいて、
なかなか壮観な眺めでした。

園内北側の中心となるのが、トラ、ライオンなどがいる猛獣舎です。
ライオンもトラもガラス越しに見られる展示スタイルなのですが、
中でも大迫力なのはコチラ。

Yagiyama_r0013091
ドドーンと、お昼寝中でございます。

ホッキョクグマは、ライオンやトラと同列の猛獣なのか!?という
疑問はあるものの、ガラス越しとはいえ、まさしく目と鼻の先に、
ホッキョクグマの目と鼻が見えるのは、かなりビックリします。

Yagiyama_d30_6539
ベンガルトラもよろしくぅ。

さて、ひととおり北側ゾーンを見終わって、南側アフリカゾーンへ
行くことにします。ちょうどお昼ということで、途中にある食堂で
お昼を食べることに…

Yagiyama_r0013107
その名の通り、森の中にある食堂です。

暑かったこともあり、「冷たいモノが食べたいな」ということで、
特別メニューにあった「八木山盛りそば」を注文してみたところ…

Yagiyama_r0013102
わ~! な、なんだ!?この量は!!

ビックリするほどの量です。私としては「八木山名物のもりそば」
という想定で頼んだつもりだったのですが…でも、その量の多さは、
壁に貼ってあったコレを見て納得。

Yagiyama_r0013106
なるほど、「山盛り」そばだったのですね…

とにかくすごい量で、目を白黒させながら、なんとか完食しました。
この量で550円は明らかにお買い得だと思いますが…

さて、そばで満腹になり、重たくなった体で、南側のアフリカ園へ
森の中の坂道を、せみの声を聞きながら登っていきます。
途中にはお弁当を広げられるベンチがあったり、広場があったり…
ちょっとしたお散歩気分です。

アフリカ園で体も人気も最大の動物といえば、言うまでもなく…

Yagiyama_d31_1521
オレが八木山のアフリカゾウ、ベンよ。

おー、なかなか堂々とした風格のベン。でも…

Yagiyama_d31_1526
あー、おメメがかゆい!

と、鼻で目をこする姿は、なかなかカワユイ。

Yagiyama_d31_1528
こらー、「カワユイ」とは何ゴトじゃ~!

と、目を掻いた後は、なぜか怒られて(?)しまいました。

八木山動物園にはベンの他に2頭のメスのアフリカゾウがいて、
ベンのお隣の放飼場にいましたが…

Yagiyama_d31_1475_2 
遊ぼうよ~、ベンちゃん。

と、ベンにちょっかいを出しにきていました。

ちなみに、八木山動物園にはアフリカゾウの他にアジアゾウもいます。
実はアジアゾウとアフリカゾウの両方がいる動物園は案外少ないので、
八木山動物園は両方を見比べることができる貴重な動物園の一つです。

Yagiyama_d31_1565
アジアゾウは北側ゾーンにいるからね。

さて、ゾウに次ぐ大型の動物といえばカバとサイです。

八木山動物園にもシロサイとカバがいるのですが、私が訪れた時間は、
なぜかこんな姿しか写真に撮れず…

Yagiyama_d30_6628
でっかいお尻が2つ並んで…

まだ時間は午後3時前だというのに、既に「お家に戻りたい病」が
出てしまっているようで、出入りする扉の前に頭をくっつけたまま
動こうとしません。

その後、しばらくアフリカ園にいたのですが…サイやカバたちは
どうやら午後3時にはお家に戻ってご飯タイム。それ以降はカバ舎、
サイ舎の中で動物を見学する、という感じでした。

それにしても…3時前にお家に戻ってしまうというのは、ちょっと
早いような気がするなぁ。

訪れた日は晴天でとても暑く、途中にいたフラミンゴも、

Yagiyama_d31_1443
いやはや、暑いですよね、今日は。

という感じで、なんと!脚を伸ばして横になって水に浸かっていました。
これまでに、野生と動物園と、数多くのフラミンゴを見てきましたが、
こうして脚を伸ばして水に浸かるフラミンゴは初めて見ました。

しかし、気持ち良さそう…

八木山動物園にも、キリンやシマウマがいるサバンナゾーンみたいな
場所があるのですが、どう見ても裏庭みたいな雰囲気で、いまひとつ
「サバンナ」という感じではありません。

Yagiyama_d31_1533
でも、木陰があって気持ちいいんだよ。

数頭いるグラントシマウマが、裏庭風のパドックを行ったり来たり。
確かに木陰が多いので、しばらく私もそこでシマウマやキリンを眺め
ながら涼んでおりました。

最後の最後に立ち寄ったのが、アビシニアコロブス舎。

アビシニアコロブスは、白と黒の毛並みが美しいサルで、ケニアの
ナクル湖国立公園の森の中で、野生のアビシニアコロブスを見た時は、
普段はサルにあまり関心を示さない私でも、思わず見とれてしまった
ほどです。

アビシニアコロブスは、その美しさから展示している動物園も多いの
ですが、この美しさは森の中にいてこそ映えるもの…その美しさが
映える動物園は、なかなかありません。

が、八木山動物園のコロブス舎の中には高い木が立てられており、
背景の森の緑も相まって、とても美しく見えます。

Yagiyama_d31_1576
ウチのコロブス舎、とても立派なんだよ。

その美しいコロブスを、ここではガラス越しに見ることができます。
八木山動物園では、ぜひとも立ち寄りたい場所のひとつです。

Yagiyama_d31_1589
コロブス舎にも、遊びに来てね。

仙台市八木山動物園は、「青葉城」と呼ばれる仙台城のすぐ近く。
開放型の展示がメインで動物たちとの距離もとても近く、ほど良い
広さの動物園。じっくり見れば、1日中滞在していても飽きません。
お散歩がてら、ということであれば、1時間半もあれば十分に回る
ことができる、手頃な広さの動物園です。

仙台市内で牛タンを食べる前に、お腹を空かせるための運動がてら、
ぜひとも立ち寄っていただきたいものです。

Yagiyama_d31_1532
運動すると、ビールが美味しくなるからね。お待ちしてまーす。
(by アミメキリン)

◆東北の動物園シリーズはコチラ
 (1)仙台市八木山動物園
 (2)盛岡市動物公園
 (3)秋田市大森山動物園

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2010年8月 1日 (日)

サバンナの風に聴く(15) サバンナの陽射しの下で

今日から8月、これまでも猛暑続きでしたが、これからが夏本番です。

前回の記事では、真夏の動物園で暑さにダレきっている動物たちの姿を
ご紹介しました。「暑中お見舞い申し上げます」と書いてはみたものの、
かえって暑さを実感させてしまうような写真ばかりで、全然「お見舞い」
になっておらず…大変恐縮です。

Ishikawa_d30_9850
ホントは涼しげな写真を紹介しなくちゃ、ダメよね。
(ベンガルトラ 県立いしかわ動物園)

日本では暑い盛りを迎えていますが、サバンナはどうでしょう。

以前の「サバンナの季節」という記事の中で、サバンナには四季という
ものがなく、「雨季」と「乾季」の“二季”しかない…というお話をさせて
いただきました。

ケニアの8月は乾季にあたりますが、1年の中で特に暑い季節でも寒い
季節でもありません。東アフリカは、1年の中で「暑い」とか「寒い」という
気温の変化が少なく、年中ほぼ一定なのです。

アフリカといえば「暑い」というイメージがありますが、ことケニアに関して
いえば国土のほとんどが高地にあるため意外と涼しく、ケニア北西部の
トゥルカナ地方という特に暑い地域を除けば、最高気温はせいぜい30℃
前後、朝晩には気温が10℃くらいまで下がることもあります。

とはいえ、赤道直下の陽射しは強烈で、真昼は気温以上に暑く感じます。
「暑い」と感じるのは私たちだけでなく、野生動物たちにとっても同じ。
哺乳動物は、一部を除くと体温が36~38度なのですから、私たちが暑い
と思ったら、他の動物たちもほぼ「暑い」はずです。

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暑いよぉ… (ライオンの夫婦 マサイマラ国立保護区)

陽射しが強ければ、探すものは野生動物も同じ…それは日陰です。

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日陰でも、暑いことは暑いんだけどね。
(セグロジャッカル マサイマラ国立保護区)

サバンナで日陰といえば木陰のことなのですが、マサイマラのように
一面が大草原でブッシュ(木の茂み)が少ないところでは、木陰は
貴重な場所。わずかな木陰でも、動物たちにとっては極楽です。

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とりあえず木陰。されど木陰…小さな木陰に家族集合。
(チーターの家族 マサイマラ国立保護区)

木陰を見つけられた動物は幸せですが、運悪く近くに木陰がない場合は、
仕方なく草の陰で陽射しを避けることも…

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こんな大草原のド真ん中じゃ、木陰なんて見つからないし…
(チーター マサイマラ国立保護区)

動物たちはあの手この手で陽射しを避けて、少しでも涼しく過ごそうと
しているのですが、こうしてのん気に日陰でグッタリしていられるのは
主に肉食動物たち。草食動物たちは休む間を惜しんで草を食べないと
十分なエネルギーを得られませんから(その理由はコチラ)、木陰で
休んでいる暇などは、あまりないようです。

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僕らは休んでいたら、お腹が空いちゃうからねぇ。
(手前はトピ、その向こうがトムソンガゼル、ケシ粒みたいのはヌー)

そもそも「休む時間が短い」という草食動物の特性に加え、草食動物に
とっては木陰は「危険な場所」ということもあります。

木陰には肉食動物が潜んでいるケースが多く、また、肉食動物がいない
木陰があったとしても、木陰に入ると死角が多くできてしまい、周囲を
見渡すことができません。常に危険がないかどうか、周囲を気にする
草食動物にとっては、「死角が多いこと」はとても危険なので。

とはいえ。

見晴らしが良い草原の中にポツンと立った木の陰では、草食動物たちが
陽射しを避けて休んでいる光景を見ることがあります。

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こんな木陰なら、安全かもね。
(木陰で休むトムソンガゼルたち マサイマラ国立保護区)

そういう安全な木陰は、サバンナでも貴重な木陰なので、こんな光景も。

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みんなで仲良く、休みましょ。
(左からトピ、ハーテビースト、トムソンガゼル、ヌー)

強い陽射しの下でグッタリと休んでいるのは、動物園の動物たちに限った
ことではなく、実は野生動物もまた同じことなのですね。
もちろん、特に動物園の草食動物は他の動物に襲われる心配がないので、
若干「ユルみ気味」ということはありますが…

でも、たとえばこの動物園のシマウマも…

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日本の夏は暑いよぉ、グッタリしちゃうよ…
(グレービーシマウマ 千葉市動物公園)

いっぽう、こちらサバンナのシマウマも…

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サバンナもけっこう暑いよぉ、グッタリしちゃうよ…
(グラントシマウマ マサイマラ国立保護区)

どちらも同じ行動をしています。動物園の動物だからといって、特に
野生動物と違った行動をしている、というワケではないのですね。

ともあれ、まだまだ暑い日が続きます。熱中症に気をつけて、この夏を
乗り切ってください。

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暑いときは、涼しい場所で休むに限ります…
(ヒョウ マサイマラ国立保護区)



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