« サバンナの風に聴く(15) サバンナの陽射しの下で | トップページ | 東北の動物園(2) 盛岡市動物公園 »

2010年8月 8日 (日)

東北の動物園(1) 仙台市八木山動物園

夏休みを利用して、8月初旬に東北地方の動物園を巡ってきました。

訪れたのは仙台市八木山動物園、盛岡市動物公園、秋田市大森山動物園。
今回から3回に分けて、それぞれの動物園で撮った写真を交えながら、
東北の3つの動物園をご紹介したいと思います。

今回は仙台市八木山動物園です。

八木山動物園周辺は、仙台市営地下鉄の「動物公園駅」開業に向けて
現在工事が行われており、車の場合は正門ではなく南門へアプローチ
することになります。

せっかく来たのに、正門から入らないのもなぁ…と思い、駐車場から
トコトコ歩いて正門まで行って、ちゃんと正門から入ってみました。

Yagiyama_r0013074
八木山動物園の正門

八木山動物園の歴史はけっこう古く、東京浅草にある日本最古の遊園地
「花やしき」が動物園を廃園にする際、動物たちを引き取って1936年に
東北地方最初の動物園として開園した…それが八木山動物園の前身です。

その後、戦争による中断を経て再開されたのが1957年、そして1965年に
現在の八木山に移転して「八木山動物園」が開園しました。

余談ですが…

八木山動物園の前身「仙台市立動物園」の開園が1936年(昭和11年)、
現在の「八木山動物園」の開園が1965年(昭和40年)…これは私の父が
生まれた年と、私が生まれた年と一緒。感慨深いものがあります。

Yagiyama_r0013078
仙台七夕祭りが近いということで、正門にはこんな飾りが…

さて、この八木山動物園で、ひとつ面白いものを発見しました。
それはコチラ。

Yagiyama_r0013115_2
この銅像はいったい誰!?

明らかに「動物園」とは関係がない野球選手の銅像…それも外国人。

この独特なスイングを見て、これが誰かスグわかった方は、それなりの
年齢の方か、かなり野球事情通。

これは、アメリカ野球界の伝説的ホームランバッター「ベーブ・ルース」
の銅像なのです。私も子供の頃、ベーブ・ルースの伝記を読んでいたので、
野球そのものにはあまり関心がない私でも、その名は知っています。

でも、いったいナンでベーブ・ルースの銅像が八木山動物園内にある!?

銅像の横にあった銘板を読んでみると…

ここ八木山動物園の場所には、かつて八木山球場があり、1934年に日米
野球戦で来日し、仙台までやってきたベーブ・ルースが打ったホームラン
の打球が「ここに落ちた」という場所に銅像を建てたのだとか。

「かつて、ベーブ・ルースが立ったバッターボックスの場所」というなら
まだしも、「打球がここに落ちた」というトコロがすごいですね。
落下地点が75年以上前から、ずーっと特定され、記録されている…さすが、
ベーブ・ルースは「歴史上の人物」です。

Yagiyama_d30_6445
んで、動物の紹介はまだなの?

そうでした…いつも通り(?)、前置きが長くてスミマセン。

園内はけっこう広く、北側と南側の2つのゾーンに分かれています。
北側は猛獣舎、アフリカ以外の動物たちが中心で、南側がアフリカ園に
なっています。

正門から入って北側ゾーンへ。まず迎えてくれたのが、ラクダの仲間たち。
ラマとフタコブラクダがいたのですが、ラマはカメラを向けるとなぜか
露骨に嫌な顔(?)をして、そっぽを向いたり、奥に逃げ込んでしまい、、
まったく写真を撮らせてもらえません。

いっぽう、お隣のフタコブラクダは…

Yagiyama_d31_1428
今日も暑くなりそうですなぁ… この格好がいちばんラクだね。

…と、堂々としています。フタコブラクダといえば、2つの大きなコブが
トレードマークですが、このフタコブラクダは前のコブがしぼんでいます。

コブはエネルギー源となる脂肪を蓄える場所なのですが、動物園のラクダは
毎日しっかりと水もゴハンも食べられるので、コブに脂肪を蓄える必要が
なく、しぼんでしまった…のかもしれませんね。

Yagiyama_d31_1430
今日はお客さんも少なくて、ヒマだぁ~

ラクダさんは、目の前でゴローンと寝転んでしまいました。
まだ開園したばかりだというのに…もう寝ちゃうの?

Yagiyama_d30_6465
だって、暑いんたもーん

この日は朝から気温が高く、午前9時半の開園直後でも汗ばむ気温に。
東北地方の仙台とはいえ、日中の暑さは東京と大差はありません。

ニホンジカさんも…

Yagiyama_d30_6524
木の枝をかじっても、涼しいワケじゃないんだけど…

寒いところに住むレッサーパンダも…

Yagiyama_d30_6495
早く秋にならないかなぁ…

と、朝から暑くてバテ気味の様子。
この時期は、どこの動物園に行っても、レッサーパンダは辛そうです。

子供がレッサーパンダとよく間違えるアライグマも…

Yagiyama_r0013080
あぢぃ~!

Yagiyama_r0013083
んもー、暑くてたまらん!

Yagiyama_r0013085
寝苦しいなぁ…

Yagiyama_r0013088
昨夜も寝苦しかったからなぁ…

と、見ている目の前で4回も寝返り(?)。

暑いなら日陰で寝れば良いのに…と思うのですが、どうやらこの枝の
分かれめに体がスッポリと入って寝心地が良いらしく、「寝心地」と
「暑さ」の間で迷っている様子。そして、最後には…

Yagiyama_r0013089
はぁ…

と背中を向けてしまいました。

八木山動物園の特徴のひとつは、「猛禽舎」だと思います。

動物園では、猛禽類は巨大なケージの中に何種類かが同居していたり、
形や大きさが異なるケージで、バラバラな形で展示されていることが
多いのですが、八木山動物園では全て大きさも形状も同じケージに、
一種類ずつ展示されているため、それぞれの特徴が比較しやすくなって
います。

Yagiyama_d30_6589
こんにちは、ノスリです。

Yagiyama_d30_6603
こんにちは、チョウゲンボウです。

Yagiyama_d30_6586_2 
みなさんおなじみのトンビです。お弁当取られたこと、ない?

こうして見ると…ワシ・タカ類はカッコイイですね。

Yagiyama_d30_6568
オヌシは、ワシとタカしか見なかったのか?

あ、すみません、トンビのお隣のオオコノハズクさん…。

猛禽舎には、この他にニホンイヌワシ、オオタカ、オオワシ、
ホンドフクロウ、ワシミミズクなどの大型猛禽類が並んでいて、
なかなか壮観な眺めでした。

園内北側の中心となるのが、トラ、ライオンなどがいる猛獣舎です。
ライオンもトラもガラス越しに見られる展示スタイルなのですが、
中でも大迫力なのはコチラ。

Yagiyama_r0013091
ドドーンと、お昼寝中でございます。

ホッキョクグマは、ライオンやトラと同列の猛獣なのか!?という
疑問はあるものの、ガラス越しとはいえ、まさしく目と鼻の先に、
ホッキョクグマの目と鼻が見えるのは、かなりビックリします。

Yagiyama_d30_6539
ベンガルトラもよろしくぅ。

さて、ひととおり北側ゾーンを見終わって、南側アフリカゾーンへ
行くことにします。ちょうどお昼ということで、途中にある食堂で
お昼を食べることに…

Yagiyama_r0013107
その名の通り、森の中にある食堂です。

暑かったこともあり、「冷たいモノが食べたいな」ということで、
特別メニューにあった「八木山盛りそば」を注文してみたところ…

Yagiyama_r0013102
わ~! な、なんだ!?この量は!!

ビックリするほどの量です。私としては「八木山名物のもりそば」
という想定で頼んだつもりだったのですが…でも、その量の多さは、
壁に貼ってあったコレを見て納得。

Yagiyama_r0013106
なるほど、「山盛り」そばだったのですね…

とにかくすごい量で、目を白黒させながら、なんとか完食しました。
この量で550円は明らかにお買い得だと思いますが…

さて、そばで満腹になり、重たくなった体で、南側のアフリカ園へ
森の中の坂道を、せみの声を聞きながら登っていきます。
途中にはお弁当を広げられるベンチがあったり、広場があったり…
ちょっとしたお散歩気分です。

アフリカ園で体も人気も最大の動物といえば、言うまでもなく…

Yagiyama_d31_1521
オレが八木山のアフリカゾウ、ベンよ。

おー、なかなか堂々とした風格のベン。でも…

Yagiyama_d31_1526
あー、おメメがかゆい!

と、鼻で目をこする姿は、なかなかカワユイ。

Yagiyama_d31_1528
こらー、「カワユイ」とは何ゴトじゃ~!

と、目を掻いた後は、なぜか怒られて(?)しまいました。

八木山動物園にはベンの他に2頭のメスのアフリカゾウがいて、
ベンのお隣の放飼場にいましたが…

Yagiyama_d31_1475_2 
遊ぼうよ~、ベンちゃん。

と、ベンにちょっかいを出しにきていました。

ちなみに、八木山動物園にはアフリカゾウの他にアジアゾウもいます。
実はアジアゾウとアフリカゾウの両方がいる動物園は案外少ないので、
八木山動物園は両方を見比べることができる貴重な動物園の一つです。

Yagiyama_d31_1565
アジアゾウは北側ゾーンにいるからね。

さて、ゾウに次ぐ大型の動物といえばカバとサイです。

八木山動物園にもシロサイとカバがいるのですが、私が訪れた時間は、
なぜかこんな姿しか写真に撮れず…

Yagiyama_d30_6628
でっかいお尻が2つ並んで…

まだ時間は午後3時前だというのに、既に「お家に戻りたい病」が
出てしまっているようで、出入りする扉の前に頭をくっつけたまま
動こうとしません。

その後、しばらくアフリカ園にいたのですが…サイやカバたちは
どうやら午後3時にはお家に戻ってご飯タイム。それ以降はカバ舎、
サイ舎の中で動物を見学する、という感じでした。

それにしても…3時前にお家に戻ってしまうというのは、ちょっと
早いような気がするなぁ。

訪れた日は晴天でとても暑く、途中にいたフラミンゴも、

Yagiyama_d31_1443
いやはや、暑いですよね、今日は。

という感じで、なんと!脚を伸ばして横になって水に浸かっていました。
これまでに、野生と動物園と、数多くのフラミンゴを見てきましたが、
こうして脚を伸ばして水に浸かるフラミンゴは初めて見ました。

しかし、気持ち良さそう…

八木山動物園にも、キリンやシマウマがいるサバンナゾーンみたいな
場所があるのですが、どう見ても裏庭みたいな雰囲気で、いまひとつ
「サバンナ」という感じではありません。

Yagiyama_d31_1533
でも、木陰があって気持ちいいんだよ。

数頭いるグラントシマウマが、裏庭風のパドックを行ったり来たり。
確かに木陰が多いので、しばらく私もそこでシマウマやキリンを眺め
ながら涼んでおりました。

最後の最後に立ち寄ったのが、アビシニアコロブス舎。

アビシニアコロブスは、白と黒の毛並みが美しいサルで、ケニアの
ナクル湖国立公園の森の中で、野生のアビシニアコロブスを見た時は、
普段はサルにあまり関心を示さない私でも、思わず見とれてしまった
ほどです。

アビシニアコロブスは、その美しさから展示している動物園も多いの
ですが、この美しさは森の中にいてこそ映えるもの…その美しさが
映える動物園は、なかなかありません。

が、八木山動物園のコロブス舎の中には高い木が立てられており、
背景の森の緑も相まって、とても美しく見えます。

Yagiyama_d31_1576
ウチのコロブス舎、とても立派なんだよ。

その美しいコロブスを、ここではガラス越しに見ることができます。
八木山動物園では、ぜひとも立ち寄りたい場所のひとつです。

Yagiyama_d31_1589
コロブス舎にも、遊びに来てね。

仙台市八木山動物園は、「青葉城」と呼ばれる仙台城のすぐ近く。
開放型の展示がメインで動物たちとの距離もとても近く、ほど良い
広さの動物園。じっくり見れば、1日中滞在していても飽きません。
お散歩がてら、ということであれば、1時間半もあれば十分に回る
ことができる、手頃な広さの動物園です。

仙台市内で牛タンを食べる前に、お腹を空かせるための運動がてら、
ぜひとも立ち寄っていただきたいものです。

Yagiyama_d31_1532
運動すると、ビールが美味しくなるからね。お待ちしてまーす。
(by アミメキリン)

◆東北の動物園シリーズはコチラ
 (1)仙台市八木山動物園
 (2)盛岡市動物公園
 (3)秋田市大森山動物園

【お知らせ!!】
写真がメインの日めくりブログ「一枚の動物写真」を始めました。
ぜひコチラもご覧ください!!

touhoku1

|

« サバンナの風に聴く(15) サバンナの陽射しの下で | トップページ | 東北の動物園(2) 盛岡市動物公園 »

どうぶつえん」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/547433/49095943

この記事へのトラックバック一覧です: 東北の動物園(1) 仙台市八木山動物園:

« サバンナの風に聴く(15) サバンナの陽射しの下で | トップページ | 東北の動物園(2) 盛岡市動物公園 »