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2010年9月

2010年9月29日 (水)

ありがとうございました!

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ライオンの家族 (マサイマラ国立保護区・ケニア)

昨夜遅くに、この動物ブログ「ポレポレで行こう!」のアクセス数が
1万アクセスを突破しました。

昨年10月に開設した、このブログ。
アクセス数の増え方も、名前のとおり「ポレポレ(ゆっくり)」で、
1万アクセスまでほぼ1年かかりましたが…

これもひとえに、こんなに長く、まとまりのない文章が延々と続く
ブログにこりず、訪問いただいた皆様のおかげです。

大変ありがとうございました。

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夕陽の中のキリン (マサイマラ国立保護区・ケニア)

自分の写真表現の幅を広げることを目的として始めたブログですが、
記事を書くために、動物たちについてイロイロと調べていくうちに、
動物たちが直面している危機や、人間とのかかわりの難しさ、動物
たちと共存していくことの大切さを、実感するようになりました。

今では、まずは同じ地球に住む仲間として、動物たちを身近に感じて
いただき、それが共に生きていくことの大切さの発見につながって
もらえれば…という願いを込めて、記事を書き綴っています。

動物たちに、私ができることはチッポケなことなのですが…

それでも、動物たちを愛し、写真を撮り続ける私ができることを、
微力ながらも続けていきたいと思っています。

これからも、長い文章が自慢(?)のブログ「ポレポレで行こう!」を、
ポレポレで続けていきますので、引き続きよろしくお願いいたします。

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ポレポレで行こう! (コツメカワウソ 多摩動物公園・東京都)

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2010年9月26日 (日)

ライオンのたてがみ

たてがみ…漢字で書くと「鬣」と、何とも難しい漢字になりますが、
もともとは「立つ髪」という言葉が変化したものだそうで、辞書を
調べてみると…
 ウマ、ライオンなどに見られる、頚部背面の比較的長い毛の総称。
 雌性ホルモンの支配を受けるものと、受けないものとがある。

とあります。

ウマのたてがみは、オスにもメスにもありますが…

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ウマのたてがみは、雌性ホルモンの支配を受けません。
(サラブレット マザー牧場・千葉県)

ライオンのたてがみはオスにしかありません。

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ライオンのたてがみは、雌性ホルモンの支配を受けるものです。
(ライオンのオス マサイマラ国立保護区・ケニア)

つまり…ライオンにとって、たてがみは「オスのシンボル」なワケ
ですが、このたてがみは、成熟したオスになればなるほど立派に
なっていき、若いうちはまだ貧弱なものです。

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このライオンは「若い」というよりは、まだ子供に近いかも…
(若いオスライオン マサイマラ国立保護区・ケニア)

さて、このオスライオンのたてがみ。何のためにあるのでしょう。

ライオンに限らず、オスだけの特徴が体にある場合は、たいていは
「メスの目を引くため」です。ライオンのたてがみも、そのためと
言われており、メスは立派なたてがみのオスを選ぶ傾向があります。

動物は子孫を残していくことが、生存の目的のすべて。
より多くの、そして健康な子供を残していくためには、健康で強い
オスが選ばれるのは当然のこと。

そのため、立派なたてがみのオスライオンが選ばれるのは、自然の
摂理にかなったことなのです。

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つまり、立派なたてがみは「強さのシンボル」なのですね。
(ライオンの夫婦 マサイマラ国立保護区・ケニア)

この「強さのシンボル」は、メスにモテるためだけではありません。

ライオンのオスは、メスをめぐって争いをします。
「百獣の王」ライオンが争うのですから、かなり激しい戦いです。
下手をすれば、致命的な傷を負いかねない…

そんな争いを避けるためにも、たてがみは役に立っている、という
説もあります。

つまり。

見るからに、自分より立派なたてがみを持った相手との争いを避け、
致命傷を負わないようにする…ということなのでしょうけど。

ただ、自分がどれだけのたてがみを持っているのか、鏡を見ないと
わからないと思うのですが…どうなんでしょう?

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鏡なんて、サバンナでは見たことないねぇ
(マサイマラ国立保護区のオスライオン)

さて。

ここまでのお話は、動物に興味関心がある方ならば「想定内」の
お話だと思います。ここからが、今回の本題です。

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え?まだ本題じゃないの? 長いブログは読み飽きちゃうよ。
(若いオスライオン マサイマラ国立保護区・ケニア)

先日、動物園に向かうクルマの中で、こんな話を聞いたのです。

気温が低いところに住むライオンは、たてがみが長く豊かになる。
そんな研究結果が、アメリカで発表されている。

とても気になる話だったので、家に戻ってから調べてみると、
たしかに2006年にそうした論文がアメリカで発表されていました。

論文によれば、全米17ヵ所の動物園のオスライオンのたてがみを
調査したところ、特に寒い1月の気温差がたてがみの密度と強い
相関関係を持っており、「寒さ」がたてがみに影響をしていると
考えることができる、ということなのです。

ポイントは「寒さ」に相関関係があるということ。
もちろん「暑さ」も関係するのでしょうけれど、論文には「暑さ
よりも寒さに強い相関関係がある」と書いてありました。

アメリカ国内だけの、それもたった17ヵ所の動物園のライオン
だけで、そんな結論が出せるのか?という疑問はあるものの、
私自身の実感としては、その説に納得です。

というのも、ケニアへ通い始めてからというもの、日本の動物園
にいるオスライオンを見ると、「なんだかモコモコしているなぁ」
と、いつも思っていたからです。

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日本の動物園のライオンは、モコモコしていると思うのです。
(秋田市大森山動物園のオスライオン)

日本の夏は、東アフリカのサバンナと同等、又はそれ以上に暑く、
特に今年の夏は明らかにケニアのサバンナ以上の気温でした。

もし、ライオンのたてがみが「暑さ」に関係するものならば、
日本の動物園のライオンたちは、サバンナの野生のライオンと
同じようなたてがみを持っているハズです。

ところが、比べた印象としては「モコモコ」です。

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モコモコの、とこが悪いんだよ。
(愛媛県立とべ動物園のオスライオン)

いっぽう、日本の冬の気温は東アフリカのサバンナとは比べモノに
ならないくらい低いものです。(ある意味、日本の方がケニアより
過酷な気候なのかもしれません)

「ライオンのたてがみは、寒さによって密度が違う」というなら、
日本の動物園のライオンたちが「モコモコ」なのも納得ですよね。

もし、このブログをサバンナに住むライオンたちが読んだら…

きっと「あー、日本の動物園へ行ってモコモコになりたいなぁ」と
思うことでしょうね。

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日本へ行ってみたいなぁ…
(マサイマラ国立保護区のオスライオン)

ちなみに。

この話は、ただ単に「寒いとたてがみがモコモコになる」という話
で終わるワケではありません。もっと大きな影響があるのです。

ライオンの種や亜種の分類は、外見が基準になっており、たてがみも
その基準のひとつになっていました。ところが、同じライオンでも、
たてがみが住んでいる気候によって違うとなると、たてがみを基準
とした分類は改めて見直さないとイケナイのです。

さらに、かつて氷河期にヨーロッパの洞窟に住んでいた「ホラアナ
ライオン(洞穴ライオン~つい2000年ほど前まで生きていたらしい)」
には、たてがみがなかったとされていますが、氷河期という寒い時期に
「たてがみが無い」となると、それは現在のライオンの亜種ではなく、
まったくの別種である可能性が出てくるのです。

「寒いとたてがみがモコモコになる」という研究結果は、実は分類学上
おおきな影響を与えるものなのですね。

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個人的には、やっぱり野生のライオンのたてがみが、好きです。
(マサイマラ国立保護区のオスライオン)

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2010年9月22日 (水)

よく噛んで食べよう ~ウシ亜目のお話

9月のお彼岸まで続いた残暑。

でも、天気予報によると、彼岸過ぎから秋らしい気候になるとか…

ようやく秋…ですね。

秋といえば、なんといっても待ち遠しいのは「美味しいモノ」です。

秋の味覚といえばサンマ。今年は不漁で高値が続き、なかなか手が
出にくいですけれど、一度は食べておきたいものですね。

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高値のサンマ?そんな贅沢な…オレはアジだよ、アジ!!
(コツメカワウソ 長崎バイオパーク)

お店の果物も、梨やぶどうが並びはじめたり…

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木の実もたくさん実る季節だしね
(ニホンリス 井の頭自然文化園・東京都)

美味しいモノが揃い始めると、お腹もよく空くようになりますね。

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昨日のお肉は美味しかったなぁ…あー、お腹空いた。
(ユキヒョウ 多摩動物公園・東京都)

そんな時に…楽しいモノをいただきました。

見る角度によって絵柄が変わる、というものなのですが…

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いち!

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に!

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さん!

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よん!

…変化がわかりましたか?

ちょっとわかりづらいかもしれないので、アップにしてもう1回。

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いち!

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に!

R0013980
さん!

R0013982
よん!

キリンさんが、お口をもぐもぐさせているんです。
早く動かしてみると、これがなかなか面白い。ついつい、何度も
動かして見入ってしまいます。(かなり癒されます)

写真だと、この変化はなかなかわかりづらいですね。

こういうのを、レンチキュラーというのだそうですが…
何度も撮り直したのですが、なかなか上手く撮れませんでした。

…というワケで、実物のキリンだとこんな感じになります。

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いち!

Tama_dsc_0892
に!

Tama_dsc_0893
さん!

Tama_dsc_0894
よん!
(アミメキリン 多摩動物公園・東京都)

キリンは偶蹄目(正確には鯨偶蹄目)ウシ亜目という分類に
属する動物です。ウシ亜目というのは、別名「反すう目」と
よばれ、反すうをするのが特徴です。

キリンがこの口の動きをしている時は、反すうをしている時。
ご存知のとおり、反すうとはいちど食べた物を口に吐き戻し、
よく噛んでからまた胃に送り込むことを、何度もくりかえす
ことです。

反すうをする動物といえば、すぐにウシを思い浮かべますが、
ウシの他にこのキリンや、ヤギ、ヒツジ、ガゼルやインパラ
などのアンテロープ、シカの仲間など、実に多くの動物たちが
ウシ亜目に属していて、反すうをしています。

実はこのウシ亜目、長い進化の過程の中で、草食動物の中では
現在もっとも繁栄している動物のグループと言われています。

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ウシ亜目は、地球上最大の草食動物グループです。
(マサイマラ国立保護区・ケニア)

草食動物には、他に大きなグループとしてウマを代表とする
「ウマ目(別名「奇蹄目」)」というグループがあります。

ウマ目にはウマ、シマウマ、ロバなどのウマ科の他に、サイ科、
バク科がありますが…その3種類しかいません。

ウシ亜目に属する動物は、シカ科、ウシ科、キリン科などの
6種類で、ウマ目の3種類と大差ないような気がしますが…

ウシ亜目のシカ科、ウシ科に属する動物たちは種類が非常に
多いため、ウシ亜目にはウマ目よりもはるかに多くの種類の
動物たちがいるのです。

実は…

5000万~2300万年前には、ウマ目には現在よりも多くの種類が
存在したことが知られており、気候変動によりその多くが絶滅
してしまいました。

さらに生き残ったウマ目も、ウシ亜目の勢力に押されて衰退し、
ウマ、サイ、バクの仲間しか残らなくなってしまったのです。

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ウマ目には、かつてはもっと多くの種類がいたそうです…
(グラントシマウマ ナクル湖国立公園・ケニア)

ウマ目は衰退するいっぽう、ウシ亜目は逆に繁栄をしてきた…
なぜ、そんなことが起こったのでしょう。同じ草食動物なのに。

その最も大きな理由は「反すう」にあると言われています。

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え?反すうに理由があるって? 反すうも悪くないねぇ
(アフリカンバッファロー マサイマラ国立保護区・ケニア)

草食動物は、当然のことながら草を食べているわけですが…

草は肉に比べるとカロリーがはるかに少ないため、草食動物は
草をたくさん食べるだけでなく、徹底的に消化しないと、生存に
必要なエネルギーや養分を摂取することができません。

それゆえに草食動物は「草や葉から、いかにしてエネルギーや
栄養を摂取するか」という風に進化してきました。

ある動物は、盲腸を長くすることで食べた草を消化器官の中に
長く滞留させ、できるだけ養分を吸収するようになりました。

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ウマの盲腸は、なんと1m近くあるそうです。
(モウコノウマ 千葉市動物公園)

さらに、盲腸を長くするだけでなく、摂取した栄養分の消費を
抑えるために、睡眠時間を長く取っている動物もいます。

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コアラは盲腸がウマ以上に長い上に、1日20時間近く寝て
エネルギー消費を徹底的に抑えています。
(コアラ 埼玉県こども動物自然公園)

※コアラの生態についてはコチラもご覧ください!

しかし、ただ単に盲腸を長くしただけでは、食べた草は十分に
消化できません。というのも、繊維質が多い植物を効率よく
消化するためには、その繊維質を細かく切断する必要がある
からです。

つまり…「よく噛み砕く」必要がある、というこですね。

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いつもモグモグ、たまにペロリ!
(ホルスタインの子供 マザー牧場・千葉県)

反すうする動物は、いったん食べて胃に送り込んだ草や葉を
口に戻してまた噛み砕き、再び胃に送り込む…ということを
繰り返しているのですが、実はそれだけではありません。

反すうする動物の胃は、他の草食動物の胃とは構造が異なり、
4つに分化した胃を持っています。

4つのうち前方3つの胃には微生物が住んでおり、反すうと
組み合わせることにより、繊維質の多い草葉をその微生物が
まず徹底的に消化します。

その後、4番目の胃に送り込んで、栄養分をたっぷり含んだ
微生物を分解して、栄養分を体内に取り込む…という構造に
なっているのです。

正確に言うと、反すうする動物は植物から直接栄養を摂る
のではなく、いったん微生物に植物を十分に食べさせたあと、
その微生物を分解・吸収する、ということになりますね。

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なんだか、難しい話になってきたねぇ…
(ウォーターバック マサイマラ国立保護区・ケニア)

そうですね…ちょっと難しい話になっちゃいました。

つまり反すうする動物は、反すうして繊維質が多い草や葉を
よく噛み砕きながら、微生物の力を借りて消化することで、
繊維質が多い草葉を徹底的に消化する、ということですね。

これは、かなり徹底した消化方法です。

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徹底的に消化する、それが僕らウシ亜目の流儀です。
(ターキン 多摩動物公園・東京都)

でも、実は…

微生物を借りて消化するというのは、反すう行動を行わない
ウマ目でも、実は同じなのです。

ウマ目は胃ではなく腸に微生物がいて、そこで微生物の力を
借りてゆっくりと消化しています。

しかしウマ目は反すうを行わないため、消化しにくい繊維質は
そのまま腸に行くことになり、「徹底的に消化」という点では、
反すうして繊維質を細かく砕きながら消化するウシ亜目の方が
「徹底している」ことになります。

つまり…

栄養分が少ない草葉を徹底的に消化するために、「反すう」は
有利に働く行動で、理屈から考えると、
 ・同じ量の草ならば、ウマ目(=反すうしない)よりもウシ亜目
  (=反すうする)の方がより多くの栄養分を得られる。

 ・同じ栄養分を得るなら、ウマ目よりもウシ亜目の方が少ない
  量の草から得ることができる。

ということになるのですね。

それが、進化の過程では、ウマ目よりもウシ亜目の方が有利に
働き、同じ草食動物でも、結果としてウマ目は衰退、ウシ亜目は
繁栄したのだろうと、考えることができます。

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やっぱり、よく噛むことは大切なんだねー。
(ヤギ 遊亀動物園・甲府市)

ウマ目とウシ亜目には、そうした消化構造の違いがあるため、
サバンナでは、たとえばシマウマとヌーとでは食べる草の部分が
違ったりしますし、また、歯の構造も違います。

そのあたりの話は、「草食動物の共存(3)」に書いてあります
ので、ぜひコチラもご覧ください。

今回も、ちょっと(かなり?)難しい話になってしまいましたが…

ただ、これだけはひとつ!

結果的に、草食動物は「よく噛んで食べる」ウシ亜目が優位になり、
進化の過程で生き残ってきたのです。。

…ということは、「よく噛んで食べる」というのは、生き残る秘訣。
つまり、長生きの秘訣なのかもしれません。

みなさん、食欲の秋ですが、バクバク食べずによく噛んで、そして
よく味わいながら、ゆっくりと食べましょう!

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よく噛んで、食欲の秋を楽しもうね~!
(アミメキリン 金沢動物園・横浜市)


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2010年9月19日 (日)

敬老の日に寄せて

明日は敬老の日。

この頃になると、長寿の動物の話題がニュースに出たり、動物の
長寿を祝うイベントが動物園で催されたりするものです。

最近の「長寿動物」のニュースの中では、広島市安佐動物公園の
クロサイが、世界で登録されている動物園のクロサイとしては、
夫婦そろって最高齢…というのがオドロキでした。

新聞によると、安佐動物公園のクロサイのメス「ハナ」が44歳で、
世界最高齢。連れ合いのオス「クロ」が43歳で世界第2位。

これまでに2頭は10頭の子をつくり、今では「えさを食べるのも、
木陰で昼寝するのもいつも一緒」(朝日新聞 9月11日)だとか。

残念ながら、まだ安佐動物公園には行ったことがなく、また、
このクロサイの夫婦は高齢のため、一般公開をしていないそうで、
写真をここに掲載することができませんが…

「夫婦そろって」というのは、なんともおめでたいことです。

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僕らも長生きしなくちゃねぇ。(クロサイ 愛媛県立とべ動物園)

そんなニュースの一方で、長生きしてきたものの、残念ながら
亡くなっていった動物たちもいます。

最近では、長野市茶臼山動物園のライオン「ライ太」(享年23歳)、
そしていしかわ動物園の「デカばあちゃん」こと、カバの「デカ」
(享年58歳・推定)が、天寿をまっとうしました。

どちらも平均寿命よりはるかに長く生き、特にデカばあちゃんは、
カバの平均寿命が約40年と言われる中で、58年も生きたのですから、
とてつもない「ご長寿」だったワケです。(世界2位の長寿でした)

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昨年会ったときは、とっても元気だったデカばあちゃん。
この写真を撮影した日は、奇しくも昨年の敬老の日でした。

このデカばあちゃんは、以前の名は「カバ子」。
1952年ケニア生まれで、翌53年に菓子メーカー「カバヤ食品」が
購入して来日。キャラメルのキャンペンガールとして西日本や
東海地方を巡回して、子供たちを大喜びさせていました。

その後、岡山・北九州の動物園を経て1962年にいしかわ動物園の
前身である金沢動物園へやってきて、長く市民に親しまれてきた
そうです。

デカばあちゃんが亡くなった時は、金沢に住む私の友人からも
「子供の頃から親しんできただけに、とてもショック…」という
連絡が入ってきましたが、なんとアメリカ大リーグで活躍している
松井秀喜外野手からも遠征先から弔電が届いたとか…
(松井秀喜外野手は、いしかわ動物園のすぐ近くの出身です)

デカばあちゃんが、いかに市民に親しまれてきたかが伺われます。

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もうこの姿を見られないのは、なんとも寂しいことです。
(カバのデカばあちゃん いしかわ動物園)

さて、こうしてニュースになる長寿動物といえば、ゾウやサイ、
カバやライオン、キリンなどの大型動物が多いようです。

実際のところ、動物は大型になるほど長い年数を生きる傾向があり、
その寿命が人間の寿命と近ければ近いほど、生きた年数を人生と
重ね合わせることができるため、話題になるのだと思います。

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井の頭自然文化園の「はな子」は、私が幼い頃から知っています。
(ゾウのはな子に関するブログは
コチラへ)

しかし…

「長寿」というのは、本来はそれぞれの動物たちの平均寿命に対し
「さらに長生きした」ことを言うものですから。

日本最高齢の井の頭自然文化園のアジアゾウ「はな子」は63歳で、
これは文句なく「長寿」と言えますが…

イエネコならば平均寿命は10~15年程度ですから、18歳で長寿だし、
ハツカネズミは1.5~2年ですから、2年数ヶ月でも十分に長寿です。
動物園の人気者ライオンは、体格の割には寿命が20年と短く、
国内最高齢のライオンである徳山市動物園の「レオ」(23歳)は、
人間で言えば100歳近くになるそうです。

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私の知人宅のこのネコは、なんと20歳になるそうです。
(長崎県Mさん宅の愛猫 あいちゃん)

「動物たちには『時間』という概念はない」ということを、以前の
ブログで書きましたが(そのブログはコチラ)、あえて動物たちに
私たちの「時間」の概念を当てはめてみると…

日本人の平均寿命は男性が79.6歳、女性が86.4歳ですから、仮に
日本人男性の平均寿命を基準に単純計算すると、
 ライオンにとっての1年=日本人の4年に相当
 イエネコにとっての1年=日本人の5年4ヶ月に相当
 ハツカネズミにとっての1年=日本人の40年に相当
…ということになります。

これは、つまり…

ハツカネズミにとっては、私たちの40倍の早さで時が流れていて、
ライオンでも私たちの4倍の早さで時が流れている…ということに
なるワケです。

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ハツカネズミは、私たちの40倍の早さで時が流れていくのです。
(ハツカネズミ 横浜市野毛山動物園)

そう考えると、動物たちにとっての日々は、私たち以上に濃厚な
ものであり、大切にしてあげなければならない…と私は思うのです。

敬老の日は、長寿を祝う日ですが…

長生きを祝うだけでなく、地球上に生きとし生けるものすべてが
少しでも長く生き続けられるように、生命の大切さを改めて考え、
その重たさを実感する日でもあるような気がします。

人間自身はもちろんのこと、動物たちの「寿命」をも、私たちは
変えてしまう力を持ってしまったのですから…

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地球上の生きものたち、みんなが長生きできますように…
(ユキヒョウ 多摩動物公園・東京都)

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2010年9月 8日 (水)

小さな動物園から(3) 甲府市遊亀動物園(Part2)

さて、今回も甲府市遊亀(ゆうき)動物園のご紹介です。

前回は遊亀動物園の歴史と、園内の前半までのご紹介をしました。
今回は、遊亀動物園のいよいよ核心部(?)に迫ります。

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「小さな動物園から」という割には、2回連続なんだねー
(by ベネットアカクビワラビー)

ま、そう言わず…個人的にとっても気に入ってしまった動物園なので、
もう1回お付き合いいただければ幸いです。

さて、前回は「子供どうぶつえん」までをご紹介しました。
今回はさらに、その奥に続くゾーンへ行ってみることにしましょう。

次のゾーンで最初に出会うのは、ゴマフアザラシです。

遊亀動物園のゴマフアザラシ、てんちゃんは、1982年生まれ。
ゴマフアザラシとしては「おばあちゃんアザラシ」です。
説明によると、もう悠々自適(?)の生活で、いつもお昼寝をして
余生を楽しんでいるようです。

この日も、プールの水面から顔だけを出して…

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長生きしなくちゃね…

気持ち良さそうに寝ていました。

あまりによく寝ているせいか、顔に藻が生えています。レンズ越しに
顔を見ていて、拭いてあげたくなっちゃいましたが…

さて、このゴマフアザラシがいるゾーンは、遊亀動物園の最奥部。

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楽しい動物たちがたくさんいますよ!

なんとココには…ライオンやベンガルトラがいるのです。

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ん?おいらがベンガルトラだけど?

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今日は静かだねぇ…暑い日は、お客さんも少ないし。

それぞれのケージは、決して大きくはないものの、かなり近くで見る
ことができるので、けっこう迫力があります。

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トラはライオンは、その習性からおしっこを飛ばす(マーキングする)
ことがあり、動物園によってはお客さんにおしっこがかかるのを防ぐ
ために、柵をアクリル板で覆ったり、あるいはお客さんからの距離を
離して展示したりするのですが…

ここは、ただ単に看板があるだけ。

Kofuyuki_r0013691
要するに「自己責任で…」ということですね。

これで良いのだと思います。

動物園によっては、来園者とのトラブルを防ぐためか、過剰に覆ったり、
距離を離したり、細かい柵を付けたりするところがありますが、そんな
ことをしたら動物との距離が遠くなるばかり。

ある程度の安全確保は必要だとは思いますが、そのために動物の存在が
遠のいてしまったら、本末転倒だと思います。

その点では、ここ遊亀動物園は動物たちが適度に近い距離にあって、
とても好感が持てる動物園です。

さて、この辺でだんだんお腹が空いてきました。

遊亀動物園のいちばん奥には、こんなお店があって…

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売店と食堂を兼ねたお店です。

たたずまいが、なんとなく懐かしい感じです。

暑いこともあって、休憩を兼ねてお昼をここで食べることにしました。
壁に貼られたメニューを見て、「ひや麦」か「ざるうどん」か迷って
しまいましたが、最終的に「ざるうどん」を頼んでみました。

Kofuyuki_r0013699
いかにも涼しげな、ざるうどん!

猛暑の中で食べる、冷たいざるうどん…もう、天国です。
ツルツルっと、ノド越しを楽しみながら美味しくいただきました。

食べたあとは「はぁ~っ」としばし休憩して、再度撮影開始ですっ!

…と思って、食堂の横でさっそく、こんな看板を発見。

Kofuyuki_r0013695
ロバの「ろばお」とは…なんともシンプルな名前です。

「人なつっこい」と聞いたら、そばに行かずにはいられない私です。
さっそく、ろばお君に「ろばお~!」と声をかけてみました。

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ろばおだど~

ろばお君、さっそく「人懐っこさ」を発揮!?

看板に「かむこともあります」とあるとおり、時々「ガブッ」と
かみつく仕草も見せますが、それにひるむことなくゆっくりと
「ろばおく~ん」と声をかけ続けると…

Kofuyuki_d31_2588
仲良くしてくれる?

ろばお君は近寄ってきて、金網越しに体をすり寄せてきます。
声をかけながら金網越しになでてあげると、とても気持ち良さそうな
表情を見せてくれて、なかなか離れようとしません。

でも…「気まぐれ」なろばお君。
ある程度満足すると、今度は勝手にゴローンと寝転んでしまいました。

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なでてもらったら、眠たくなっちゃった。

ま、その気持ちもわかりますけど…この炎天下で、熱い地面に
寝転んだら、暑くないのかなぁ。熱中症にならないか心配でしたが。

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むにゃむにゃ…いつもやってるから、大丈夫。

なかなか楽しいろばお君でした。

さて、午後になって気温はどんどん気温は上昇。動物たちも、かなり
堪えているようです。

マゼランペンギンは…

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心頭滅却すれば…いや、それでも暑い!

アメリカンビーバーは…

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…完全にノビてま~す。 (by アメリカンビーバー)

ちなみに私も、目に汗が入ってきて、写真を撮るにも支障が出るほど
でした。ひたすら水分を摂りながら、撮影を続行します。

遊亀動物園のいちばん奥のゾーンの、さらにいちばん奥に行くと…

遊亀動物園のハイライトとでも呼ぶべき動物たちに出会いました。
それは…2種類のヤマアラシです。

2種類のヤマアラシとは、「カナダヤマアラシ」と「アフリカタテガミ
ヤマアラシ」のこと。

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ワタシがアフリカタテガミヤマアラシ。なんだか長い名前ねぇ…

アフリカタテガミヤマアラシは、地面で寝ていたのでスグにわかった
のですが、カナダヤマアラシが見当たりません。

その代わり「フンが落ちてくるのでご注意ください」との看板が。

「え?落ちてくる!?」と思って上を見上げてみたら…
いました、いました!頭上はるか、高さ10mはあろうかという松の木
の上で、カナダヤマアラシは涼んでいました。

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はぁ、木の上は涼しいねぇ

この写真だと、木の上であることがよくわかりませんが…この写真は、
松の木の下に立ち、真上に向かって撮ったものです。看板のとおり、
ここでフンをされたら直撃コース上にあたる位置です。

もう少し引きで撮れば良かったのですが、極端な逆光で補正しきれず、
止む無くアップで撮影しています。

このカナダヤマアラシの寝顔が、けっこうカワイイ。
そして、この木の上で寝相が変わるのが、また楽しいのです。

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とはいえ、やっぱり暑いことには変わりないねぇ。

いつまで見ていても飽きません。

その横にいるアフリカタテガミヤマアラシも、ヒョコヒョコ動くいて、
これまた飽きません。今回の遊亀動物園の中で、いちばん滞在時間が
長かったのが、このヤマアラシの前でした。

ヤマアラシについては、また別の機会を設けて、改めてご紹介する
ことにしましょう。なかなか面白い動物たちですから!

園内を巡っているとき、動物園スタッフの方から声をかけられたので、
ヤマアラシのお話も聞いてみました。

もともと、カナダヤマアラシは別のところにいたのですが、「木登り
するのが得意」という習性を見せるために、アフリカタテガミヤマ
アラシの横に立っていた高い松の木を利用して、カナダヤマアラシの
コーナーを作ってみたのだとか。

これはまさに、動物園でいま積極的に導入が進んでいる「行動展示」
に他なりません。

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暑さに弱いんだよね、カナダヤマアラシは…

「行動展示」とは、動物の習性や能力を見せる形で動物を展示する
スタイルのこと。旭山動物園で導入され、入園者数が急増したのが
有名なところですが、行動展示のために立派な施設を建築している
動物園が多いのが現実です。

でも、そんな立派な施設を作らなくても、遊亀動物園では手作りで
行動展示の施設を設営しています。自然な感じで動物との違和感も
なく、コンクリートや鉄骨で作られた立派な行動展示施設よりも、
好感が持てました。

小さな動物園は、スタッフの皆さんのこうした創意工夫が随所に
見られ、その手作り感が動物園をより身近なものにしてくれます。
それが、小さな動物園の魅力です。

動物園スタッフのお話では、この遊亀動物園は将来的には移転し、
拡大する計画があるとのこと。確かに、現状ではかなり手狭だとは
思いますが…でも、今のこの温もりを感じる良い雰囲気を思うと、
移転・拡大はして欲しくないなぁ、と思ったのが正直なところです。

さて、遊亀動物園の最深部ヤマアラシを撮ったあとは、ふたたび
順番に戻っていくことになります。ろばお君をはじめ、みなさんに
挨拶をして、最後にゾウのテルちゃんに挨拶をして…

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また来てね~!

遊亀動物園を後にしました。

結局、朝9時から午後3時まで滞在。
遊亀動物園は、動物たちと仲良くなれた気がする、そんな楽しい
動物園でした。日本で4番目に古い動物園、必見です。

でも、次回は…もうちょっと涼しい時に行きたいと思います。
半端じゃない真夏の甲府の暑さは、思う存分堪能しましたから。

yuki-zoo

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2010年9月 5日 (日)

小さな動物園から(2) 甲府市遊亀動物園(Part 1)

各地の小規模な動物園をご紹介する「小さな動物園から」シリーズ。
前回は群馬県桐生市の桐生が岡動物園をご紹介しました。

今回はその第2回目。山梨県甲府市にある遊亀動物園をご紹介します。

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「遊亀」と書いて「ゆうき」と読みます。

実はこの動物園、上野、京都市、天王寺に次いで日本で4番目(!)に
古い動物園なのです。甲府市遊亀動物園の開設は1919年(大正8年)で、
3番目に古い天王寺動物園が1915年ですから、3・4番目の動物園は
ほぼ同時期の開設と言えるでしょう。

ちなみに東京、大阪、京都とくれば次は名古屋ですが、名古屋市にある
東山動物園の開設は1937年。遊亀動物園よりも18年も後のことです。

上野動物園をはじめとした、こうした古い動物園の特徴は町の中心部に
あることです。中には拡張のために郊外へ移転した動物園もありますが、
この遊亀動物園は甲府市中心部に近い遊亀公園の一角にあり、今では
数少ない「都市型動物園」のひとつと言えるでしょう。

とはいえ…

京都市の人口は146万人、天王寺動物園がある大阪市の人口は267万人、
それに対して甲府市の人口は20万人です。(2007年現在の推計人口)

大阪市の10分の1以下の人口しかない甲府市に、4番目に古い動物園が
開設され、90余年にわたって維持されてきたということは、驚きだと
思います。動物園は非常に費用がかかる施設ですから、人口が少ない
市が動物園を維持するのは、並大抵のことではないからです。

それに、まだ全国に動物園が3つ、それも大都市にしかなかった時代に、
市民のために動物園を開設しようとした当時の甲府市の決断は、まさに
「英断」に近いものがあったはず…。

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またまた、前置きが長いんじゃないの~ まだ門から入ってもないし。
(by ヤギ in 遊亀動物園)

はいはい、スミマセン。

日本で4番目に古い動物園が甲府市にあるという驚きと、90年以上に
わたって維持してきた甲府市への敬意を、ついつい熱く語ってしまい
ました…というワケで。

そんな遊亀動物園、以前からぜひ行ってみたいと思っていたのですが、
8月下旬の週末に、遊亀動物園へ行って参りました。

甲府へ向かうクルマの中で、「今日の甲府の最高気温は35℃でしょう」
という天気予報をラジオで聞いて…覚悟はしていたものの、甲府市は
朝からすごい暑さでした。

「遊亀公園附属動物園」が正式名称の遊亀動物園。動物園へ行くには、
公園の中を通っていくのですが…

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公園の噴水が、とっても涼しげに見えます。

「遊亀」の名のとおり、その噴水には亀さんが…

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カメといっても、石づくりのカメですけど。 (カメ 種別不明)

汗をかきながら「動物園はどこかな~?」と公園の奥へ歩いていくと、
ありました、ありました!ここが遊亀動物園の入り口です。

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公園の奥に、ひっそりとたたずむように門がありました。

歴史ある動物園にしては、とても質素な入口ですが…

でも、その長い歴史の中で、多くの子供たちに夢を与えてきた動物園の
入口だと思うと、この小さな門がとっても大きく感じます。

入口で310円の入園料を支払い、門をくぐってみると…
門から入ってスグのところ、やはり「遊亀動物園」の名に相応しく(?)
最初に出迎えてくれたのはケヅメリクガメでした。

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この猛暑の中、よく来たねぇ… (by ケヅメリクガメ)

ケヅメリクガメはアフリカの半乾燥地帯に住む動物。暑さには強いハズ
なのですが、さすがにこの猛暑はこたえるらしく、

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甲府の暑さは、尋常じゃないよ…

と、さすがのケフメリクガメも木陰で朝から伸びきっていました。

各地の動物園でケヅメリクガメはよく見ますが、ここまで伸びきった
ケヅメリクガメは見たことがないです。

さて、デレ~ンと伸びきった(!)ケヅメリクガメたちににご挨拶をしたら、
動物園の中へ入っていきましょう。

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この赤い橋を渡って、動物園に入っていきます。

橋を渡ると、急に開けた場所に出ます。
たぶんここが…遊亀動物園が最初に開設された場所なのでしょう。
ここには中央の広場を中心として、サルとアジアゾウが展示されています。

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写真右側に霊長類が、中央の木の向こう側にアジアゾウがいます。

さすが歴史ある動物園、小規模な動物園ではあるもののサルの展示は充実
していて、チンパンジーをはじめとして7種類ほどのサルがいました。
(さらに別の場所には、4種類のマーモセット(超小型のサル)がいます)

動物園といえばニホンザルのサル山があるものですが、ここ遊亀動物園に
サル山はありません。サル山は、見ていて飽きないものではありますが、
広い面積を取る割には「一種類のサル」の展示でしかありません。
動物園によっては、サル山はあるものの、サルの種類が少ないところも…

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サルのゾーン。柵の映り込みが激しく、動物写真は撮りませんでしたが、
手入れが行き届き、整然として観察しやすい設計になっています。

限られた敷地内でサル山を作らず、その代わりに少しでも多くの種類の
サルを展示しようという遊亀動物園の姿勢には、「見せモノ」ではなく
「教育・研究機関」という動物園本来の姿へのこだわりが感じられます。

さて、遊亀動物園きっての人気者…と思われるアジアゾウ。
入ってすぐの所に、いきなりアジアゾウが現れるのですから、子供たちは
大喜びするでしょう…といっても、私が訪れた時は、私しかゾウの前には
いなかったのですが。(猛暑で訪れる人がいません)

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かなり立派なゾウのパドック(放飼場)とゾウ舎です。

遊亀動物園のアジアゾウはテルちゃん。昭和53年生まれのメスゾウです。

私がゾウの前に行ったときは、背中を向けて水遊びをしていたのですが…

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今日はお客さんもいないから、水遊びしてノンビリしましょ~

そのうち、私がいることに気付いて…

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あら、いたの?この暑いのに、よく来たわねぇ

そして、私の方に近づいてきてくれて…

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せっかく来たんだから、一緒に遊ぼうよ。

と、私の前で鼻を上げたり、ステップを踏んでくれたり。

すごく人懐っこいゾウさんで、私が手を伸ばすとこのように…

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握手したいの?あ、握手じゃなくて握鼻ね?

と、長い鼻を伸ばしてくれました。

いつまでも私の相手をしてくれるので、なかなか離れ難かったのですが、
ここで一日を潰すワケにもいかないし、なんといっても炎天下で非常に
つらかったので…

ゾウのテルちゃんに別れを告げて、次の場所に移動することにします。

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またまた橋を渡って、次のゾーンへ移動します。

橋を渡ると、今度は「子供どうぶつえん」を中心とした場所に出ます。

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橋を渡ると、そこは「子供どうぶつえん」ゾーンになります。

「子供どうぶつえん」といえば、ヤギなどのおとなしい家畜や、ウサギ、
モルモットなどと触れ合える場所。嬉しそうに動物を触ったり、中には
おっかなビックリで動物に手を伸ばす子供たちがいるのですが…

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今日は、ヒマだね。

土曜日だというのに、誰もいません。あまりの暑さに、子ヤギは…

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この暑いのに、おじさんは何をしてんの?

U字溝の中に避難していました。この中なら、かなり涼しそうですね。

さて、この子供どうぶつえんゾーン。
実は子供どうぶつえんだけでなく、その周囲にはこんな動物が…

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あづいよぉ~、暑いのは苦手なんだよぉ…

レッサーパンダがいました!

暑さに弱いレッサーパンダですが…それにしても、とても暑そうです。

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手ごろな広さなので、間近に観察することができます。

甲府市は中国四川省の成都市と姉妹市提携を結んでいて、1985年に成都市
からレッサーパンダ2頭が寄贈されて以来、レッサーパンダを飼育して
いたのだとか。その後も成都市との動物交流は続き、なんと!1989年の
甲府市百周年事業では、成都市からジャイアントパンダを借り受けて、
ここ遊亀動物園で展示をしていたことがあるのだとか!!

やはり、甲府市が、この動物園をいかに大切にしているか…がわかります。

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今はレッサーパンダしかいないけどね~

暑さに弱いレッサーパンダ、気温が最高になる午後には、さすがに屋内の
展示施設に移動してました。

レッサーパンダの並びには、「マーモセット」がいました。

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マーモセットは、ちっちゃいサルだよ。(by ワタボウシパンシェ)

ここには世界最小級のサル「ピグミーマーモセット」がいます。
体長わずか10cm(尻尾を入れると30cm)程度。展示施設の中にいても、
なかなか見つけることができない小ささです。

残念ながら、ピグミーマーモセットをガラス越しで写真に撮るのが困難で、
写真を載せることができませんが…「どこにいるのかな~?」と探すのも、
けっこう楽しいものです。

さて、子供どうぶつえんゾーンからさらに奥へ…遊亀動物園は奥行きが深い
動物園で、どんどんと奥へ入っていくのですが。

今回もずいぶんと長いブログになってしまったので、ここでいったん終了。
この続きは、また次回のお楽しみ…ということで!

次回は、遊亀動物園でもっとも面白かった動物が登場しますよ。

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次回はボクが登場するよ!

小さい動物園の紹介なのに、2回連続になって…恐縮です。

yuki-zoo

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2010年9月 1日 (水)

動物たちの夏

今日から9月になりました。

例年ならば、この時期には秋の気配が感じられ、去り行く夏に
思いを馳せるところですが、今年はまだ夏がしっかりと続いて
いる感じ。まだ「今年の夏は…」と振り返る雰囲気ではないの
ですが…

今年の7~8月も、あっちこっちの動物園へ行きました。

数えてみたら、この夏の2ヶ月間で巡った動物園は合計10カ所。
今回は、暑い中で汗をかきかき巡った動物園で撮った写真から、
数ヶ所の動物園での写真をピックアップしてご紹介します。

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【那須どうぶつ王国】
那須高原だから涼しいだろう、と思って行ってみたのですが…

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高原の風は、清々しいなぁ… (by アルパカ)

などという感じではなく、那須高原でもとても暑かったのです。

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はぁ…那須高原は涼しいハズなのになぁ (by ポメラニアン)

那須どうぶつ王国を訪れた日は、まだ梅雨明け前の7月上旬。
あいにく曇り空の天気でしたが湿度が非常に高く、蒸し暑くて
とても「高原の風」などと言っていられない状況でした。

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なんだよー、このやろー!!

そんな蒸し暑さのせいか、オオカンガルーが豪快なケンカを
展開していましたが…(かなりの迫力)

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おーい、そこの君たち!ケンカはいかんよ~ (byペンギン先生)

そうですね、イライラしてケンカしちゃいけません。
みんな、仲良くしましょうね。

animals in a summer

【桐生が岡動物園】
関東北部の夏はタダでも暑さが厳しいのに…
群馬県桐生市の桐生が岡動物園へ行ったときは、朝から晴天で
厳しい暑さでした。

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この暑い中、よくきたねぇ (by アジアゾウ)

…と、歓迎はされたものの、園内に人はほとんどおらず。
大きなカメラを持った私は、否応なしに目立ちます。

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「ちょっと、あのオジサン、怪しくない?」
「ああいう人とは目を合わせちゃダメよ」(byマーラ)

桐生が岡動物園は、とても小さな動物園だったので、午前中に
園内を2周。あまりに暑いので、いったんクルマにもどって
休憩して、さらに午後に2周して写真を撮りました。

そんな中で、いちばん粘って写真を撮っていたのはコチラ。

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フォ~!(古っ!) (by クモザル)

普段は、私はあんまりサルは撮らないのですが…
(理由:人間に似ているから、動物を撮った気にならない)
ここのクモザルは撮っていて楽しかったです。

そして、そこにはもっと可愛い子が…
それは何?と気になる方は、コチラのブログをご覧ください。

animals in a summer

【茶臼山動物園】
長野市にある茶臼山動物園。
昨年の9月に来て以来、2回目の訪問となりました。

ここでは、なんといっても立派なアムールトラ「スルガ」に
会えるのが楽しみです。

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こんちは。静岡市日本平動物園の生まれだから「スルガ」だよ。

もちろん(?)、訪れたこの日もとっても暑い日でした。

暑さには強いハズのアジアゾウも…

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今日は暑いから、出たくないよぅ (by アジアゾウ)

屋内から外に出て来ようとはしません。

タヌキさんも…

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あぢぃ~

シマウマさんも…

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あぢぃ~よ~

マーラさんも…

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んもー、暑くて何も考えられない…

そしてスルガくんも…

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本日、終了とさせていただきます…

みーんな、伸びきってしまっていた、茶臼山動物園でした。

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【羽村市動物公園】
羽村市動物公園は、東京郊外の羽村市にある小さな動物園です。
年に何回か行く、私のお気に入りの動物園のひとつです。

7月中旬に訪れたときは、午後からだったので、あんまり写真は
撮れませんでしたが…

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日陰で仲良くお休み中… (3匹のミニブタ)

動物たちは日陰を求めて、暑さをしのいでいました。

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この暑さ、何とかならんのかねー (by ミーアキャット)

この夏、私たちも、なんど「何とかならんのかねー」と思ったことか。

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イノシシだって、水浴びしたくなるよ… (by ニホンイノシシ)

え?イノシシも水浴びするの?
まぁ、それだけ暑さが厳しかった、ということですか…。

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【飯田市動物園】
長野県飯田市の中心部にある、ここもまた小さな小さな動物園です。
園内を一周するだけなら、30分もかかりません。

柵が多くて、なかなか写真を撮りづらい動物園でしたが…

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どうも、イノシシでございます~ (by ニホンイノシシ)

妙にお行儀の良いニホンイノシシが出迎えてくれました。

もちろん、この日も猛暑。園内の動物たちはグッタリ…

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もう、寝て過ごすしかないよね… (by タヌキ)

白いタヌキ…これはアルビノのタヌキです。

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暑くて…話にならんです。 (by ミーアキャット)

白目をむいて寝るほど、暑かったワケです。

そんな暑さの中で、ひときわ際立ったのがコチラ。

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暑さの中で、白さが際立っていました。(シロサギ)

この夏の、お気に入りの写真の一枚です。

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【多摩動物公園】
多摩動物公園は私のホームグラウンドですが、5月以降しばらく
行っていなかったので、これまた猛暑の中を行ってみました。

予想とおり、園内は人もまばら。週末に行ったのに「今日は平日?」と
思えてしまうような…いや、春秋の平日よりも人は少なかったかも。

そんな中で…

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こんな暑い日に、よく来たねぇ (by コツメカワウソの子供)

コツメカワウソの子供が迎えてくれます。

このコツメカワウソが、なかなかカワイイ。チョコチョコとよく動くし、
仕草がなんとも面白くて、なかなか離れられません。

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う~ん、生まれて初めて体験する、この暑さ!

…そりゃそうでしょう。まだ生まれて半年も経ってないんですから!

「暑い日」といえば、この動物に会うのが楽しみです。

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いや~、ゴクラクだね、これは。

水に浸かる姿が、なんともイイ感じです。あまりの気持ちよさに…

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ブクブク… (あ、もぐった!)

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ブクブクブク… (もぐりながら、動いてるの!?)

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ブクブクブクブク… (まだ、もぐってるの?)

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プハーッ! (あ、出てきた、出てきた)

この写真を撮っている私は、炎天下。アジアスイギュウがうらやましい。


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いっしょに、ブクブクする?

はーい!喜んで!!

…と、言いたいところですが、遠慮しておきます。

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なーんだ、残念。ブクブクブク…

はい、ボクもザンネンです…

この日は、多摩動物公園は「夜の動物園」が開催されていました。
16時頃から人が増えてきて、閑散としていた日中が信じられないほどに。

実は、夜の動物園は今回が初体験。さすがに夜は、動物写真をほとんど
撮ることはできませんが、こんな雰囲気で…

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ライオンもなかなか幻想的です。

園内はライトアップが随所で行われており、なかなかキレイでした。

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こんな「動物たち」もいました…

この他、8月には東北地方の仙台市八木山動物園盛岡市動物公園
秋田市大森山動物園なども巡ってきましたが。

今年の夏は、暑さでグッタリした動物たちの姿ばかり撮っていたような
気がします。私の腕も日焼けで真っ黒。左腕にクッキリ残った腕時計の
あとが、今年の夏の名残になりそうです。

まだしばらく暑い日が続くようです。
動物園へお越しの際は、水分補給をお忘れなく!

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秋風は、いつから吹くのかなぁ… (オランウータン 多摩動物公園)

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