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2010年9月 5日 (日)

小さな動物園から(2) 甲府市遊亀動物園(Part 1)

各地の小規模な動物園をご紹介する「小さな動物園から」シリーズ。
前回は群馬県桐生市の桐生が岡動物園をご紹介しました。

今回はその第2回目。山梨県甲府市にある遊亀動物園をご紹介します。

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「遊亀」と書いて「ゆうき」と読みます。

実はこの動物園、上野、京都市、天王寺に次いで日本で4番目(!)に
古い動物園なのです。甲府市遊亀動物園の開設は1919年(大正8年)で、
3番目に古い天王寺動物園が1915年ですから、3・4番目の動物園は
ほぼ同時期の開設と言えるでしょう。

ちなみに東京、大阪、京都とくれば次は名古屋ですが、名古屋市にある
東山動物園の開設は1937年。遊亀動物園よりも18年も後のことです。

上野動物園をはじめとした、こうした古い動物園の特徴は町の中心部に
あることです。中には拡張のために郊外へ移転した動物園もありますが、
この遊亀動物園は甲府市中心部に近い遊亀公園の一角にあり、今では
数少ない「都市型動物園」のひとつと言えるでしょう。

とはいえ…

京都市の人口は146万人、天王寺動物園がある大阪市の人口は267万人、
それに対して甲府市の人口は20万人です。(2007年現在の推計人口)

大阪市の10分の1以下の人口しかない甲府市に、4番目に古い動物園が
開設され、90余年にわたって維持されてきたということは、驚きだと
思います。動物園は非常に費用がかかる施設ですから、人口が少ない
市が動物園を維持するのは、並大抵のことではないからです。

それに、まだ全国に動物園が3つ、それも大都市にしかなかった時代に、
市民のために動物園を開設しようとした当時の甲府市の決断は、まさに
「英断」に近いものがあったはず…。

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またまた、前置きが長いんじゃないの~ まだ門から入ってもないし。
(by ヤギ in 遊亀動物園)

はいはい、スミマセン。

日本で4番目に古い動物園が甲府市にあるという驚きと、90年以上に
わたって維持してきた甲府市への敬意を、ついつい熱く語ってしまい
ました…というワケで。

そんな遊亀動物園、以前からぜひ行ってみたいと思っていたのですが、
8月下旬の週末に、遊亀動物園へ行って参りました。

甲府へ向かうクルマの中で、「今日の甲府の最高気温は35℃でしょう」
という天気予報をラジオで聞いて…覚悟はしていたものの、甲府市は
朝からすごい暑さでした。

「遊亀公園附属動物園」が正式名称の遊亀動物園。動物園へ行くには、
公園の中を通っていくのですが…

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公園の噴水が、とっても涼しげに見えます。

「遊亀」の名のとおり、その噴水には亀さんが…

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カメといっても、石づくりのカメですけど。 (カメ 種別不明)

汗をかきながら「動物園はどこかな~?」と公園の奥へ歩いていくと、
ありました、ありました!ここが遊亀動物園の入り口です。

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公園の奥に、ひっそりとたたずむように門がありました。

歴史ある動物園にしては、とても質素な入口ですが…

でも、その長い歴史の中で、多くの子供たちに夢を与えてきた動物園の
入口だと思うと、この小さな門がとっても大きく感じます。

入口で310円の入園料を支払い、門をくぐってみると…
門から入ってスグのところ、やはり「遊亀動物園」の名に相応しく(?)
最初に出迎えてくれたのはケヅメリクガメでした。

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この猛暑の中、よく来たねぇ… (by ケヅメリクガメ)

ケヅメリクガメはアフリカの半乾燥地帯に住む動物。暑さには強いハズ
なのですが、さすがにこの猛暑はこたえるらしく、

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甲府の暑さは、尋常じゃないよ…

と、さすがのケフメリクガメも木陰で朝から伸びきっていました。

各地の動物園でケヅメリクガメはよく見ますが、ここまで伸びきった
ケヅメリクガメは見たことがないです。

さて、デレ~ンと伸びきった(!)ケヅメリクガメたちににご挨拶をしたら、
動物園の中へ入っていきましょう。

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この赤い橋を渡って、動物園に入っていきます。

橋を渡ると、急に開けた場所に出ます。
たぶんここが…遊亀動物園が最初に開設された場所なのでしょう。
ここには中央の広場を中心として、サルとアジアゾウが展示されています。

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写真右側に霊長類が、中央の木の向こう側にアジアゾウがいます。

さすが歴史ある動物園、小規模な動物園ではあるもののサルの展示は充実
していて、チンパンジーをはじめとして7種類ほどのサルがいました。
(さらに別の場所には、4種類のマーモセット(超小型のサル)がいます)

動物園といえばニホンザルのサル山があるものですが、ここ遊亀動物園に
サル山はありません。サル山は、見ていて飽きないものではありますが、
広い面積を取る割には「一種類のサル」の展示でしかありません。
動物園によっては、サル山はあるものの、サルの種類が少ないところも…

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サルのゾーン。柵の映り込みが激しく、動物写真は撮りませんでしたが、
手入れが行き届き、整然として観察しやすい設計になっています。

限られた敷地内でサル山を作らず、その代わりに少しでも多くの種類の
サルを展示しようという遊亀動物園の姿勢には、「見せモノ」ではなく
「教育・研究機関」という動物園本来の姿へのこだわりが感じられます。

さて、遊亀動物園きっての人気者…と思われるアジアゾウ。
入ってすぐの所に、いきなりアジアゾウが現れるのですから、子供たちは
大喜びするでしょう…といっても、私が訪れた時は、私しかゾウの前には
いなかったのですが。(猛暑で訪れる人がいません)

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かなり立派なゾウのパドック(放飼場)とゾウ舎です。

遊亀動物園のアジアゾウはテルちゃん。昭和53年生まれのメスゾウです。

私がゾウの前に行ったときは、背中を向けて水遊びをしていたのですが…

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今日はお客さんもいないから、水遊びしてノンビリしましょ~

そのうち、私がいることに気付いて…

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あら、いたの?この暑いのに、よく来たわねぇ

そして、私の方に近づいてきてくれて…

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せっかく来たんだから、一緒に遊ぼうよ。

と、私の前で鼻を上げたり、ステップを踏んでくれたり。

すごく人懐っこいゾウさんで、私が手を伸ばすとこのように…

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握手したいの?あ、握手じゃなくて握鼻ね?

と、長い鼻を伸ばしてくれました。

いつまでも私の相手をしてくれるので、なかなか離れ難かったのですが、
ここで一日を潰すワケにもいかないし、なんといっても炎天下で非常に
つらかったので…

ゾウのテルちゃんに別れを告げて、次の場所に移動することにします。

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またまた橋を渡って、次のゾーンへ移動します。

橋を渡ると、今度は「子供どうぶつえん」を中心とした場所に出ます。

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橋を渡ると、そこは「子供どうぶつえん」ゾーンになります。

「子供どうぶつえん」といえば、ヤギなどのおとなしい家畜や、ウサギ、
モルモットなどと触れ合える場所。嬉しそうに動物を触ったり、中には
おっかなビックリで動物に手を伸ばす子供たちがいるのですが…

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今日は、ヒマだね。

土曜日だというのに、誰もいません。あまりの暑さに、子ヤギは…

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この暑いのに、おじさんは何をしてんの?

U字溝の中に避難していました。この中なら、かなり涼しそうですね。

さて、この子供どうぶつえんゾーン。
実は子供どうぶつえんだけでなく、その周囲にはこんな動物が…

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あづいよぉ~、暑いのは苦手なんだよぉ…

レッサーパンダがいました!

暑さに弱いレッサーパンダですが…それにしても、とても暑そうです。

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手ごろな広さなので、間近に観察することができます。

甲府市は中国四川省の成都市と姉妹市提携を結んでいて、1985年に成都市
からレッサーパンダ2頭が寄贈されて以来、レッサーパンダを飼育して
いたのだとか。その後も成都市との動物交流は続き、なんと!1989年の
甲府市百周年事業では、成都市からジャイアントパンダを借り受けて、
ここ遊亀動物園で展示をしていたことがあるのだとか!!

やはり、甲府市が、この動物園をいかに大切にしているか…がわかります。

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今はレッサーパンダしかいないけどね~

暑さに弱いレッサーパンダ、気温が最高になる午後には、さすがに屋内の
展示施設に移動してました。

レッサーパンダの並びには、「マーモセット」がいました。

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マーモセットは、ちっちゃいサルだよ。(by ワタボウシパンシェ)

ここには世界最小級のサル「ピグミーマーモセット」がいます。
体長わずか10cm(尻尾を入れると30cm)程度。展示施設の中にいても、
なかなか見つけることができない小ささです。

残念ながら、ピグミーマーモセットをガラス越しで写真に撮るのが困難で、
写真を載せることができませんが…「どこにいるのかな~?」と探すのも、
けっこう楽しいものです。

さて、子供どうぶつえんゾーンからさらに奥へ…遊亀動物園は奥行きが深い
動物園で、どんどんと奥へ入っていくのですが。

今回もずいぶんと長いブログになってしまったので、ここでいったん終了。
この続きは、また次回のお楽しみ…ということで!

次回は、遊亀動物園でもっとも面白かった動物が登場しますよ。

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次回はボクが登場するよ!

小さい動物園の紹介なのに、2回連続になって…恐縮です。

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コメント

あれれ…(>_<)


終わっちゃった~(笑)

もう少し大丈夫だったのになぁ~(^w^)

話しに引き込まれて読んでたのに…次回ですね♪

ここにもレッサーパンダがいるんですねぇ(*^^*)

象さんかわいいですね~近づいてきてくれるんですね~☆
ホント離れづらくなりますね~とっても良く分かります♪


続きが楽しみで~す☆

投稿: なおみ | 2010年9月 5日 (日) 14時10分

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