旅行・地域

2010年8月22日 (日)

東北の動物園(番外編) 山寺と、ひまわり畑と冷麺と…(2)

動物ブログ「ポレポレで行こう!」なのに、なぜか東北旅行のご紹介に
なってしまった「東北の動物園」シリーズの番外編。

今回も「番外編~その2」ということで、再び動物が登場しませんが…

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2回も続く「番外編」って、ナイと思うんだけどなぁ
(ユキヒョウ 多摩動物公園)

…ですよね、確かに。

でも、「山寺と、ひまわり畑と冷麺と…」というタイトルにしたのに、
まだ肝心な冷麺が登場しておりませんので。

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ま、言い訳はイイから、2回目の番外編、いってみよー
(モモイロペリカン 多摩動物公園)

スミマセン、動物ファンの皆様。もう1回だけ、動物が登場してこない
「ポレポレで行こう!」にお付き合いください。

前回の「番外編」では、深く静かな木立の中を延々と1,015段の階段を
登っていく、立石寺(通称「山寺」)をご紹介したワケですが。

今回は、その立石寺を後にして盛岡へ向かう途中に出会った光景と味を
ご紹介することにしましょう。

【2.ひまわり畑】
立石寺から「下りて」来たあと、山形県を縦走する国道13号線を北上し、
次なる目的地、尾花沢へ向かいます。その途中で視界にパっと明るい
光景が飛び込んできました。よく見るとそれは…

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いち面のひまわり畑です!

場所は国道13号線沿い「道の駅むらかみ」の目の前の畑。
ふだん、動物ばっかり見ている私の目には、黄色く鮮やかな大輪の花が
とっても眩しくうつりました。

しばらくボーっと見とれていると、あることに気付きました。

「ひまわりの花が、みんなコッチを向いている…」

ひまわりは漢字で書くと向日葵。太陽の方に向いて(正確には東に向く
らしいですが)花が咲くのは当然なのですが、ここまで揃いもそろって
コッチを向いていると、ちょっと不思議な気分です。

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みんな、みごとにコッチを向いてくれています!

ということは、このひまわりを裏側から見たらどんな光景なんだろう?
…と思うのが人情(?)というものです。

このひまわり畑、実は巨大迷路になっていたので、さっそく中に入って
裏側からひまわり畑を眺めてみることにしました。

まず、横から見ると…

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ひまわりの横顔ばかり見えます

そして、裏側から見てみると…

Tohoku_r0013232
ひまわりの後姿ばかり見えます。

「だからどうした?」と突っ込まれそうですが…いや、だからどうだ、
ということはなく、確認してみたかっただけのことです。
案の定というか、当たり前ですが、というか…ひまわり畑は真正面から
見るに限る、ということが実感できました。(あたりまえですが)

【3.尾花沢の蕎麦と、銀山温泉】
さて、ひまわり畑の迷路で迷い(本当、なかなか出られなかったのです)、
お腹もだいぶ空いてきたので、尾花沢へ向かうことにします。

尾花沢は西瓜の産地として有名ですが、今回の目的は「そば」です。
国道13号線の山形県南部地域は、別名「そば街道」とも呼ばれていて、
美味しいそばを食べさせてくれる店が多い、という情報をキャッチ。

ソバ好きな私としては、ぜひとも立ち寄らねば…と思い、いくつかの
エリアの中から尾花沢を選んで、おそばを食べに行くことにしたのです。

選んだお店は、手打ちそば「たか橋」という国道13号線沿いのお店。
頼んだのは十割そば、食べ方はもちろん「もりそば」です。

前日の八木山動物園での「八木山もりそば事件」がふと頭をよぎり、
「また大盛りだったらどうしよう…」とちょっぴり不安でしたが…

開店間もない時間に入ったので「十割そばは、これから打つので時間が
かかりますよ」と言われたものの、「尾花沢産そば100%使用」という
十割そば、待ってでも食べるべし、ということで待つこと30分。

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尾花沢産そば100%の十割そばです。

案の定(?)けっこうなボリュームです。

蕎麦のタイプは藪系。やや緑がかった美しい中太のおそばです。
まずは、つゆにつけずに、数本のおそばをツルツルっといただきます。
そうすると…そばの実の香りがふわっと豊かに口の中に広がり、適度な
歯ごたえと、でんぷん質に由来するほのかな甘みが堪能できます。

美味しいおそばは、つゆにつけなくても美味しい…というのが持論の私。
「つゆにつけなくても美味しい」というのは、かつて、長野県箕輪村の
「赤そばの里」で食べた赤そば以来です。(その時のブログはコチラ

今回も、つゆをつけずに3分の1くらい食べてしまいました。

あー、美味しかった。また食べに行きたいけど…ちょっと遠いなぁ。

【4.銀山温泉】
美味しいおそばを食べて、「はぁ~、満足まんぞく」とお店でしばらく
くつろいでいたら、店内に銀山温泉のポスターが張ってありました。

銀山温泉…この近くなのかな?と思って調べてみたところ、尾花沢から
ほど近い距離にあることがわかり、ちょっと寄ってみることにしました。

銀山温泉とは、こんな所です。

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この光景、見たことがありませんか?

小さな川の両岸に立ち並ぶ、ノスタルジックな古い温泉旅館街。
冬になるとJR東日本のポスターなどで、この写真がそのまま雪景色に
なった光景をご覧になった方もいらっしゃるかと思います。

夏よりも冬の光景の方が有名な銀山温泉ですが、夏は「銀山温泉」の名の
由来になっている銀山の跡まで、川沿いを登って行くことができます。
(冬季は積雪のため、行くことができません)

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こんな滝がある川沿いを、銀山跡まで登っていきます。

川沿いの道は涼しくて…と言いたいところですが、この日も東北地方は
猛暑に見舞われ、涼しげな川の流れを見ながらも、歩いていくうちに汗が
どんどん出てきます。

ひと汗、ふた汗かいた頃に、ようやく銀山跡に到着。

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ここが銀山跡。この銀山の採掘中に温泉が発見されたのだとか。

銀山跡の中は大変涼しく、「ひゃ~、涼しい!」と喜んでいたのですが、
そのうち汗が冷えてきて体が冷えてしまい、「こりゃ寒い!」と猛暑の
外界に再び飛び出していったのでありました。

【5.盛岡冷麺】
さて、銀山温泉をあとにして、美味しそうな尾花沢スイカの露店を横目に
見ながら再び国道13号線に戻り北上、目指すは盛岡です。

盛岡に到着してみると、何やら市内はすごい交通渋滞。「この先通行止」
という看板が目について、「何ごとか!?」と思ったら…

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盛岡に到着した日は、「さんさ踊り」の初日でした!

市内はすごい人、人、人。お祭り目的で盛岡へ来たのではなかったので、
この日が「さんさ踊り」の初日だとは知らなかったのですが…

東北地方は8月の初旬にお祭りが集中していて、「さんさ踊り」の他に
有名な秋田の「竿灯祭り」や、青森の「ねぶた祭り」などもこの時期に
始まります。東北地方は一気に夏を迎える、という感じですね。

さて、そんな中を「盛岡といえば…」ということで冷麺を食べに行って
みました。いろんなお店がある中で、行ってみたのはコチラ。

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「食堂園」という焼肉屋さんです。

盛岡では、いろんなお店で名物の冷麺を食べることができるのですが、
「冷麺といえば焼肉でしょ?」という単純発想な私は「焼肉と冷麺」が
食べられるお店を選んでみました。

お店に行ってみると…お店の前には列ができていました。
でも、見た感じでは地元の方が多い…ということは、美味しいハズだ!
ということで、私も列に加わって待つこと30分(意外に回転が早い)。

ちょっと焼肉をいただいて、冷麺を注文してみたところ…

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ジャーン、これが盛岡冷麺でございます。

出てきました~、盛岡の冷麺。今回の旅行では、実はコレがイチバンの
楽しみだったので、期待100倍!美味しそう~!!いっただきま~す!!

スープは、口に含んだ瞬間は「かなりあっさりした味」ですが、スグに
口の中にトロけるようなダシの味が、やさしく広がってきます。かなり
繊細なダシの味わいから、丁寧にじっくりとスープが作られたことが
伺われます。まさに「あとを引く味」という感じでした。

冷麺特有の酸味はスープ自体にはなく、キムチから出てくるる酸味が
「脇役」をこなしてくれています。

そして麺。盛岡冷麺ならではの強いコシを持ちながらも、麺そのものの
味わいは、スープの繊細な味わいを崩さない淡白な味。これがスープと
絡まって絶妙なバランスになります。とっても美味しい!!

注文するときに「辛さは?」と聞かれたのですが、よくわからなかった
私は「ふつうでお願いします」と注文。私にとってはこれが正解でした。
スープと麺のバランスがとても繊細だけに、あまり辛いと食堂園の冷麺
本来の味わいが楽しめないように思いました。

後から知ったことなのですが…実はこの食堂園は、盛岡冷麺発祥の店
なのだそうです。かつて盛岡冷麺は「平壌冷麺」と呼ばれていたとか。
のれんの「元祖 平壌冷麺」というのは、つまり「元祖 盛岡冷麺」
ということだったのですね。勉強不足でした…。

【6.じゃじゃ麺】
さて、盛岡といえば冷麺の他に「じゃじゃ麺」「わんこそば」が有名。
これと冷麺を合わせて「盛岡3大麺」と言うそうです。

というワケで、盛岡市動物公園で撮影が終わったあと、じゃじゃ麺も
食べてみました。

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行ったお店はコチラ。

じゃじゃ麺にも、いろいろなスタイルがあるらしいのですが、今回は
事前調査をする時間がなく、とりあえず「さんさ踊り」で大混雑の
市内中心部を避けて、駅前周辺のお店に飛び込んでみました。

そこで出てきたのがコチラ。

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これが「じゃじゃ麺」です。

うどんのような太い麺の上に、肉味噌、キュウリ、ネギがのっています。
これをグシャグシャと混ぜて食べるのですが…

じゃじゃ麺は、中華料理店で出てくる「ジャージャー麺」がベースで、
中華麺の代わりにうどんを使うようになったのが「じゃじゃ麺」だとか。
基本的な味はジャージャー麺と変わらないのですが、肉味噌にかなり
コクがあり、淡白な味わいの太麺とマッチするようになっています。

食べてみると、なかなか美味しいのですが、単調な味がずっと続くので、
食べているうちに少々飽きてきてしまいます。

お店の方の話によると、食べながら自分で味わいをイロイロと変えて
いくのだとか。テーブルにはいろんな調味料があって、アレンジできる
ようになっています。

面白いのが、最後にちょっとだけ肉味噌と麺を残しておいて、そこに
玉子スープを入れて食べる「チータンタン」というスープ。
これが、最後にお口をサッパリさせてくれて、絶品な味わいでした。

盛岡3大麺のもうひとつは「わんこそば」ですが…
こちらは学生時代に盛岡で95杯(!)食べた、ということで今回はパス
させていただきました。

動物園がメインの旅行だと、撮影に時間をかけすぎて、なかなか観光や
食べることまで時間が割けないことが多いのですが…
今回は「動物園以外も楽しまなくちゃ、いけないなー」と、しみじみと
思った撮影旅行になりました。

せっかく、あっちこっちに行くんですから…楽しまなくちゃ!

では、次回よりまた動物ブログ「ポレポレで行こう!」に戻ります。

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懲りずに、また見てくださいねー (ラマ 仙台市八木山動物園)

◆東北の動物園シリーズはコチラ
 (1)仙台市八木山動物園
 (2)盛岡市動物公園
 (3)秋田市大森山動物園

【お知らせ!!】
写真がメインの日めくりブログ「一枚の動物写真」を始めました。
ぜひコチラもご覧ください!!

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2010年8月18日 (水)

東北の動物園(番外編) 山寺と、ひまわり畑と冷麺と(1)

3回シリーズで東北地方の動物園の動物たちをご紹介した「東北の動物園」
シリーズでしたが。今回はその番外編です。

今回、東北地方の動物園巡りでは、仙台市八木山動物園盛岡市動物公園
秋田市大森山動物園を回ったわけですが、その移動途中では「せっかく
東北を回るのだから」ということで、少し観光もしてみました。そして、
美味しいものも探して食べてみました。

今回の「番外編」では、そんな「旅の報告」をしたいと思います。
動物の話が中心のブログ「ポレポレで行こう!」なのに、今回は動物写真、
動物のお話はありませんが…お付き合いください。

今回の番外編は、立石寺のご紹介です。

【1、立石寺】
仙台から盛岡へ移動する途中、回り道をして山形県の立石寺(りっしゃくじ)
に立ち寄ってみました。このお寺、「立石寺」というよりも「山寺」という
名前の方がお馴染みかもしれません。

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立石寺の入り口にあたる駅名も「山寺」です。

立石寺は正式には「宝珠山阿所川院立石寺」という名称。「山寺」の名は
通称で、その名の通り、小さいながらも急峻な山全体がお寺になっています。

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山のかなり奥深くまでお堂があります。

これだけ山奥まであるワケですから、境内を巡るには山を登っていくことに
なるワケで…事前にガイドブックで調べたところ「1,015段の階段」とあり、
そのスケール感への期待(?)が否応なしに高まります。

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立石寺の本堂への入り口。ここから立石寺に入ります。

到着したのは朝7時。山奥の爽やかな朝…と思いきや、朝から真夏の太陽が
強烈に照りつけ、とても暑い朝となりました。

山門に続くお店もまだ開店しておらず、観光客もほとんど歩いていない中を、
降るような蝉しぐれを聞きながら階段を(いきなり長い!)登っていくと…

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立石寺本堂。中に1200年以上消えることなく灯っている法灯があるとか。

静かな夏の空気の中に、堂々とした立石寺本堂が現れます。しかし、ここは
まだ山寺の「山」にも入っていない場所。

さて「山」への入り口はどこなんだろう?と、静かな境内を歩いていくと…

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なにやら、旅人の像が…どこか、教科書で見たことあるような??

いかにも、この像は松尾芭蕉です。

松尾芭蕉が『奥の細道』の途中で立ち寄り、

閑けさや岩にしみいる蝉の声

あまりに有名なこの句を詠んだのが、ここ立石寺なのだとか。

この句は、旅の途中のどこかの河原で、芭蕉が腰をおろして休んでいるときに
詠んだものだ、と、子供の頃から今のいままで私は勝手に思い込んでました。
詠まれたのは河原ではなく、ここ立石寺だったのですね。(勉強になります)

なるほどー、と関心しながら芭蕉の像を眺めていたら、その隣にももう1人
腰掛けている人の像が…

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奥にいるもう一人は、いったい誰?

もう一人は、芭蕉の旅に同行していた「河合曽良(かわいそら)」でした。

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曽良は芭蕉の優れた弟子10人(蕉門十哲)の一人です。

芭蕉だけでなく、こうして同行者であった曽良の像まであるところを見ると、
『奥の細道』が曽良の存在なくして成し遂げられなかった紀行であることが
伺われます。

…と、芭蕉たちの像を通りすぎていくと、ありました!「山」の入り口が!

Tohoku_r0013174
ここが山寺の「山」への入り口、その名も「山門」です。

実は…1,015段の階段、というのはここからの話。本堂に至る数十段の階段は
カウントに入っていません。ここで入山料300円を納め、いよいよ立石寺の
中枢部へ「登って」いきます。

予想はしていたものの、とにかく階段の連続です。

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ゆっくりと階段を、一歩一歩登っていきます。

登り始めて間もなく、まだ息が切れる前に「姥堂」というお堂が現れます。

Tohoku_r0013182_2
姥堂は、小さな小さなお堂です。

傍に立つ説明の看板を読んでみると…
この姥堂を境に下が「地獄」で、上が「極楽」。つまり、ここが浄土口で、
ここから先の石段を一段一段登ることによって、煩悩や汚れを消滅させ、
「明るく正しい人間に」(看板の表記より)なるのだそうです。

明るく正しい人間…何とも健康的な表現ですが、確かにこの石段を上がって
いけば、汗とともに煩悩は流れ落ち、心身ともに健康になりそうです。

さて、さらに歩き続けることにしましょう。

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階段が続きます。

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さらに階段が続きます。

Tohoku_r0013191
まだまだ階段が続きます。

昼なお暗い、深い森の中をひたすら登っていきます。頭上からは蝉の声が降る
ように聞こえてきます。芭蕉がここで「閑けさや…」と詠んだのも納得です。
そして、かつて芭蕉もこの森で、この階段をゼイゼイと登りながら、この音を
聞いていたのか…と思うと、芭蕉と同じ気持ちになれた気がします。

…などと感慨に耽っている余裕も、だんだん無くなってきた頃。

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階段の上に、立派な構えの門が…

ここは仁王門。左右に仁王様が立っていて「邪心のある者は通さないぞ!」と
構えている…というのは、他のお寺の門でもあることですが、この仁王門には
閻魔さまがいて、通る人の過去の行いを瞬時に記録してしまうのだとか。

実際、この仁王門の中をのぞいてみたら、閻魔さまとともに「書記」と思しき
人たちが筆と帳面を持って座っていました。

私の行いも記録されるのか…子供の頃は、他人の家の柿を無断でもぎ取ったり、
住んでいたマンションでピンポンダッシュ(わかります?)10連続をやったり、
イロイロ悪いこともしたからなぁ。

でも、ここまで登ってきたからには、仁王門を通らないワケにはいきません。
「閻魔さま、ごめんなさい!」と謝りつつ、仁王門を通過していきました。

仁王門を通過すると、山寺の頂上部まであと半分(!)です。さらに階段を
登り続けると、途中で…

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今日、いちばん最初の入山者だね。

イヌにも出迎えてもらいました。動物写真を撮る者としては、動物に会うと
心が和むものです。ここまで、山門から30分程度でしょうか。かなり登って
きたのですが、ここでこんなものを発見!

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こんなところに、郵便ポスト!?

もちろん、ちゃんと機能しています。集荷時間も書いてあります。
ここで投函する人、いるのかなぁ…という疑問以前に、ここまで毎日歩いて
登ってくる郵便屋さんも大変だよなぁ、という思いが先立ちます。

さて、その郵便ポストを過ぎて、もうひと踏ん張り登っていくと…

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奥の院と大仏殿がありました。

朝早かったせいか、奥の院も大仏殿も扉が閉ざされていて、中を見ることは
できませんでしたが…ここまでたどり着いた達成感は、何とも言えません。

この奥の院の先にも、さらに道が続いていましたが、その先は「修行の場」
ということで立ち入り禁止になっていました。

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仏さまといえば、蓮の花。美しい蓮のつぼみにも出会いました。

山寺の頂上部には奥の院のほかに、国の重要文化財である小さな納経堂を
脇に従えた開山堂があり…

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納経堂と開山堂。左側の小さなお堂が納経堂。

さらに奥まで進むと、眼下に山寺駅周辺の集落を見おろすことができる、
展望台のような五大堂があります。

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五大堂からの眺めと吹き抜ける風は、疲れを一気に癒してくれます。

しばらく五大堂で眺めを楽しみながら、爽やかな風に吹かれて涼んだあとは、
山寺を降りていきます。せっかく汗を流して登ってきた道を、一気に降りて
しまうのは、ナンだかもったいない気もするのですが…

でも、麓の山門にふたたび戻ってきた時は、心身ともに軽快になったような
気がします。「明るく正しい人間」になれたのでしょうか…

そんな気持ちで、また動物たちと向き合って写真を撮るのが、ちょっぴり
楽しみになってしまいました。

深山の1,015段の階段。それなりの効果があるようです。ぜひ、チャレンジ
してみてください。

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(次回に続く…)

◆東北の動物園シリーズはコチラ
 (1)仙台市八木山動物園
 (2)盛岡市動物公園
 (3)秋田市大森山動物園

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2009年10月18日 (日)

コケモモ

今日は動物の話題からちょっと離れて…。

紅葉が始まっているということで、今朝早くに家を出発して、
富士五湖方面に行ってきました。

河口湖周辺の紅葉は始まったばかり、という感じでしたが、
富士スバルラインを上がっていくと、もう既に2合目付近まで
紅葉が下りてきていました。

富士五湖周辺も、間もなく紅葉が美しい季節になるでしょう。

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【五合目付近からの眺め】五合目手前の「お中道」から

河口湖インターに着いたのが朝6時半。
その頃は、ちょっと霧がかかったような状況でしたが、
富士スバルラインに入って標高を稼ぐと霧も晴れ…

先日初冠雪したばかりで、薄っすら雪化粧した富士山も
きれいに見ることができました。

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【富士山頂を仰ぐ】五合目手前の「お中道」から

五合目手前に、「お中道」という、ちょっと歩ける道が
あるので、歩いてみました。
気温は4度ほどで、それほど低くはなかったのですが、
今日は風が強く、身を切るような寒さに…

久々に「指先の感覚が無くなる」という体験をしました。

さて、お中道をえっちら、おっちら登っていったら、
こんなものを見つけました。

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これはコケモモです。
高さは数センチ。実は1センチにも満たない大きさ。
ハイマツの木の下に、ひっそりとたたずんでいました。

「コケモモ」という名前ですが、立派な「常緑樹」です。
そう、「木」なんですね。それも常緑樹とはオドロキです。

富士山五合目付近とはいえ、高山地帯であることには
変わりなく、冬は冷たい強風が吹きつける厳寒の地。

そんな過酷な環境の中で、葉をつけたまま厳しい冬を
じっと耐え、来年の初夏には白い可憐な花を咲かせ、
秋にはこうして、また実をつけていきます。

こんなにちっぽけなコケモモのどこに、そんな生命力が
あるというのだろう。しかし、コケモモにとってみれば、
種(しゅ)を残していくための必然のサイクルを、淡々と
繰りしているに過ぎない…

とても深遠な力強さを感じます。



そんなことを思いながら、しゃがみ込んでコケモモを
しばらく眺めていたら、お腹が空いてきました。

山梨といえば「ほうとう」が有名ですが、富士山周辺は
「うどん」が有名。その名も「吉田のうどん」です。
※「吉田」は地名です。富士吉田市周辺の「うどん」で、
 「吉田さんのうどん」という意味ではありません。

事前調査の結果、今回はこのうどん屋さんに決定!
(今回は、といっても、実は今回が「初うどん」でしたが…)

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【手打ちうどん 藤よし】

このお店、富士吉田市の隣の河口湖町にあるのですが、
「大きな天ぷらが別皿で出て来る」という情報をキャッチ。
立ち食い蕎麦でも「天ぷらソバ」しか食べない私としては、
その情報を見逃すワケにはいきません。

なかなかお店が見つからず、ちょっとウロウロしましたが、
開店時刻の11時ちょっと前に何とか到着。
開店と同時にお店に入って、早速「肉天うどん」を注文
すると、「はいよ~」と、スグに出てきました。

じゃーん!!

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【肉天うどん 500円也】

パリパリの桜エビの大きなかき揚げが、ドーンと出ました。
この「別皿」がポイントです。

かき揚げをバリバリと割りながら、うどんに少しずつ入れて
食べると…かき揚げのサクサクとした食感と、吉田うどん
特有のモチモチ感、そして醤油と味噌の「いいとこ取り」を
した汁との三重奏がいつまでも続きます。

うーん、美味しかった。
これからは、富士五湖エリアに来たら「ほうとう」ではなく、
「うどん」を食べることにしようっと。

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【ごちそうさま~】おなかいっぱいになりました

さて、明日は私の誕生日です。
だからどう、ということはないのですけれど、年に1度の
「生誕記念日」ですから、やはり嬉しいものです。

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2009年10月 9日 (金)

赤そばの里

昨年の今ごろ、どこに行っていたのかな…
そう思って、昨年の写真を眺めていたら、信州伊那高原の
「赤そばの里」で撮影した写真がありました。

【赤そばの里】長野県上伊那郡箕輪町
(2008年10月撮影)

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日本で見るそばの花は、ふつうは白いものですが、
ここのそばの花は文字通り赤いのです。

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この畑がある、長野県箕輪町のホームページによると、
そばの原産地である中国雲南省からヒマラヤにかけては、
ピンクや赤いそばの花があるとのこと。

1987年にヒマラヤのふもと、標高3800メートルのところ
から採取された赤いそばを持ち帰り、品種改良を行って
真紅の花をつくり、「高嶺ルビー」と名づけたのだそうです。

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「赤そばの里」は、大きな畑一面に赤いそばの花が咲き、
さらに背景には緑の木立と青い空が見えるということで、
写真愛好家にとっては、絶好のロケ地でもあります。

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しかし…撮影の名所にありがちな、有名ポイントにはたくさんの
カメラマンが集まっている、という光景はここでも見られ、
中には観光に来た人に対して「邪魔になるからどいて!」と
叫んだりする人も。

そんなコトを言う権利、もちろんアリマセンけどね。
どうも、立派なカメラを持つと「特権意識」が生まれるらしい。
たくさんの人が来る観光地なのだから、それを前提に写真を
撮るというのがマナーでしょう。人がいない光景を撮りたいなら、
夜明け前からポジション取って、夜明けと同時に撮影を開始
すれば良いんです。

マナーの悪いカメラマンが増えてきたせいか、撮影に行っても、
肩身の狭い思いをすることが多くなってきました。
…と、変な方向に話がそれてしまいました。

で、ふたたび話題は赤そば。
ほとんどのカメラマンが引きの写真を撮っている中で、僕は
赤そばの可憐な花に誘われて、クローズアップで撮影。

赤そばの花はおいしい花粉があるのか、こうしたハチたちが
そばの花の花粉をしきりに集めていました。

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ハチ以外にも、いろんな虫たちが集まってきていて…
カメムシの緑色と赤い花とのコントラストもキレイです。

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さて、そばの花なのですから、当然そばの実があるワケで、
そうなると、その赤いそばの実で作ったお蕎麦もあるワケで。

はい、ここの箕輪村には、ちゃんと「赤そばの蕎麦」を食べる
ことができるお店があります。そしてそのお蕎麦は…
やはりほのかに赤いんです!

味わいは、ひと言でいえば「濃厚な味わい」です。
普通のそばの実からつくる蕎麦よりも、かなり素朴な感じ
ではありますが、香りが強くて凝縮感があるため、そば汁に
つけなくても美味しい、いや、まずはそば汁ナシで味わうことを
オススメします。

と、ここでその蕎麦の写真をお見せしたいところなのですが、
とても美味しくて(お腹もペコペコで)写真を撮るのも忘れて、
無我夢中で食べてしまい…「あ、写真!」と気付いた時には
すでに目の前のザルは空っぽになってました。

というワケで、赤そば。
9月下旬~10月初旬が見ごろです。オススメです。
(食べる方の赤蕎麦は、年中食べられるそうです)
D30_2790

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